[ケアビジネスSHINKA論 Vol.673]

介護のシゴト魅力向上懇談会から感じた事。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の原田匡です。

昨日、

“科学的介護経営CD/DVDシリーズ”

のスタジオ録音を上野で行ってまいりました。

約1ヶ月間の行政・市場関連の動きをまとめた

“行政・市場ニュース”

の録音では、主に5つの行政・市場トピックスに
ついて、

科学的介護経営実践講座では、

情報発信の精度を高めるために不可欠な

「ご利用者・ご家族が事業所を選ぶ、たった3つの
判断基準」

について解説させていただきました。

手前味噌ながら、価値ある情報をまとめる
ことが出来たのではないか、

と(自己)満足しています^^

定期購読いただいている皆様は、

今月末前後のお届けになるかと思いますので、

是非、楽しみにお待ち下さいませ^^

※科学的介護経営CD/DVDに関心をお持ちの方は
こちら

http://carebp.com/landing/kaigo-series/

では、今日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日のSHINKAのテーマは、「生産性向上」です。

今日の視点──────────────────────────────
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■■「生産性向上」に潜む注意点。
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──────────────────────────出典元:厚生労働省

●1月12日の夕方、厚生労働省老健局振興課を中心にした新たな
会合「第1回介護のシゴト魅力向上懇談会」が開催されました。
「業務プロセスの改善」「テクノロジー(介護ロボット・ICT等)の
活用による業務負担の軽減」等々を包含した「生産性の向上」が
メインテーマとして掲げられており、現場業務に直結する動きとして、
特に介護経営者の皆様にとっては、要注目の会です。

●今回の資料を拝見する中、私自身、特に興味深く感じたのが、
松井忠三氏(株式会社良品計画名誉顧問)や
森戸正和氏(株式会社オージェイティー・ソリューションズ専務取締役)
等々、小売業や製造業などの他業界において「生産性向上」を
実現し、成果を上げてきた名だたる方々が、介護業界の革新を
考える同会の構成員として名を連ねている点でした。
従来の厚生労働省には見られなかった取り組み、
という点において、同省の強い意図を感じますし、
私自身、この発想・考え方には強い共感を覚えます。

●上記会の趣旨にもある通り、労働環境整備(=人財定着)、
及び、基礎報酬減の可能性、という観点からも、
これからの介護経営者にとって、「自職場の生産性向上」という
キーワードは、避けて通れないものとなるでしょう。
そのためには、より細やかなマネジメントが求められてくることは
間違いありません。

●他方、生産性向上を推進する中、対置概念として
常に心掛けなければならない重要なキーワード
としては、「顧客体験(価値)」というものが挙げられます。
我々は「モノづくり」ではなく、「人への付加価値」を
生業とする仕事です。
このことを前提として「生産性向上」を検討する場合、
経営者は「それらの実施は、顧客体験(価値)を
損なうリスクをはらんでいないか」
「顧客体験(価値)の向上に寄与するものかどうか」という
問いかけを常に行い、
「手前勝手な生産性向上になっていないか」
を体質点検する姿勢を持つ姿勢が不可欠です。

●「生産性向上」はとても重要なキーワードである一方、
使い方を誤ると諸刃の剣になるリスクも大きくはらんでいます。
その点をしっかりと認識し、業界全体として、
より有意義な「生産性向上」が推進されることを
強く期待したいと思います。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は朝から目黒にて打合せ。

その後、池袋に移動し、

介護特化会計事務所の集まりにて、

研修講師を務めます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。