[ケアビジネスSHINKA論 Vol.654]

一つの発想かもしれません。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。

先日、

一つの発想かもしれないな、

と感じる記事に出会いました。

是非、皆様にも内容を共有致したく、

本日のメルマガでご紹介させていただき
たいと思います。

“身内を介護してお金をもらう福島生まれ
の新介護施設

入居者に身内がいることでモラル
ハザードの歯止めにも”

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震災5年目を迎えようとする今、

南相馬市で再建を進めている介護老人
保健施設があります。

この施設は震災時津波で全壊し、

多くの入所者が亡くなられました。

施設長のI医は、

数年の間それが心の傷となって再建に
踏み切れなかった、

と言います。

「しかし、津波で亡くなられた方の供養も
したい。

それ以上に、

今この地域で急速に必要となっている
介護施設は、

絶対に作らなくてはいけないと思いました」

震災直後から診療を続けられ、

患者さんだけでなくご家族とも深く関わって
きたI医師が目指しているのは、

要介護者だけでなく、

介護する方々をも救える施設です。

「今この地域は介護士が圧倒的に不足している。

その状況で介護施設なんか建てて大丈夫なのか、

と聞かれます。

でも一方で、

家でお年寄りの介護に疲れている方も
たくさんいるんです。

それならその方々を、

介護職員として雇ってしまえばいいんじゃ
ないかと思って」

つまり家庭内の介護の代わりに、

要介護者は患者、

介護者は職員として施設に迎え入れる、

という新しい形の施設だと言うのです。

家庭での介護と、

介護職員としての介護。

仕事の内容事態はあまり変わらないように
見えますが、

どのような違いがあるのでしょうか。

「家での介護は無給の24時間労働。

でも介護職員になれば、

多少なりとも給料が出る、

そして何より大切なことは、

休日がもらえます」

家の中で介護をされている方は、

社会とのつながりを失い、

また家庭内でも介護を評価される
ことも少ないまま、

24時間労働を強いられているとも
言えます。

そのような方にお休みを与えつつ
お給料も出せる。

その結果、

今、介護施設で問題になっている

“モラルハザード”

の歯止めにもなるのでないか、

という期待もあります。

「身内が入所している施設であれば、

モラルも低下しにくい。

いずれは地域ぐるみで介護施設を
支える、

になれるのでは。」

※引用元サイト

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45464

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以前、私が経営していたデイサービスでも、

ご利用者の娘様だった方が、

職員として働き始めてくれた、

ということがありました。

ご利用者の家族の方全員が対象に
なる訳では決してないと思いますが、

一度、そんな視点でご家族との関係を
見つめ直してみるのも悪くないかも
しれません。

ひょっとすると、新たな発見があるかも
しれませんね。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は、和歌山県でセミナー。

終了後、東京へ戻ります。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。