[ケアビジネスSHINKA論 Vol.620]

とある自治体の興味深い取り組み。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。

最近、介護職の定着率アップ等をテーマに、

様々な自治体が様々な取り組みを始めていますが、

先日、新たな試みを始める自治体の記事が目に入り
ました。

今日は、この、興味深い取り組みを皆様にご紹介させて
いただきたいと思います。

北海道の人口1,500人の街、

幌加内町の取組です。

“介護職支援で定住促進!

幌加内、給料保証/奨励金も

地元高新卒者など対象”

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上川管内幌加内町は10月から、

地元の幌加内高新卒者や町外のひとり親を対象に、

町内に定住し介護サービス事業所に就職すると、

一定の給料水準を助成で保証するほか、

奨励金などを贈る支援制度を始めた。

町社会福祉協議会やNPO法人が介護事業を
しているが、

職員不足が続いている。

同町は人材確保を図りながら、

定住人口の増加を目指す。

道福祉援護課は

「介護の人材確保を絡めた移住促進策は
あまり聞いたことがない」

と話している。

人口約1,500人の同町の高齢化率は、

9月末で39%。

町外からの入学者が多い幌加内高は卒業生の
大半が町外に流出しており、

町内で働ける場を求める声も出ていた。

支援制度では、

幌加内高の新卒者が来春以降に町内の介護事業所に
就職すると、

支度金20万円を助成する。

月額15万円の給料を保証し、

不足分は町が事業所に補助する。

家賃月3万円以上の住宅に入居すると、

家賃の半額を3万円を上限に補助。

勤続5年で50万円、

10年で100万円の奨励金を贈る。

ひとり親は、

60歳未満で中学生以下の子どもと同居して
いる人が対象。

月額給料17万円を保証し、

子どもが18歳になる年度まで月3万円の
養育支援金を贈る。

支度金や家賃補助、

奨励金は高校新卒者と同額。

いずれも介護資格の有無は問わない。

問い合わせは同課(電)0165・35・3090へ。

※引用元サイト

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0192333.html

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各社の人事戦略や経営努力を棄損してしまわない
だろうか?

隣接自治体・事業者とのハレーションは?

等々、

若干の疑問も残らなくはないですが、
(恐らく様々熟慮した上での事と思いますが)

39%の高齢化率含め、

自治体としても上記のような行動を起こさざるを
得ないぐらい、

街の介護インフラの維持が

“重要課題”

である、

ということなのでしょう。

今後、医療・介護の分野においては、

自治体毎に様々、独特な取り組みが開始
されてくると思います。

事業者としては、

自社の経営に影響を及ぼす情報として、

自自治体は勿論、

隣接自治体の動きにも意識を向けておく
必要があるかもしれませんね。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は、午前中に大阪市内で2件打合せ。

午後、大阪市内でセミナーを行い、

夕方の打ち合わせを経て、

東京に戻ります。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。