[ケアビジネスSHINKA論 Vol.619]

“キャリア段位制度の在り方に関する検討会”開始。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。

ご存知の方もいらっしゃるかと存じますが、

10月8日(木)より、

“介護プロフェッショナルキャリア段位制度の
在り方に関する検討会”

が、厚生労働省主管のもとで開始されましたね。

この内容、

皆様にご報告できておりませんでしたので、

今日のメルマガで共有させていただきます。

“厚労省、キャリア段位制度を再考

普及目指し新たな有識者会議を設置”

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厚生労働省は8日、

“介護プロフェッショナルキャリア段位制度”

について議論する有識者会議を新たに立ち上げ、

より効果的な運営や普及につなげるための議論を
始めた。

今後の論点として、

“その性格や位置づけ”

“評価の仕組み・あり方”

といった基本的なテーマをあげるなど、

幅広い視点から制度を改めて考え直すスタンスだ。

会合のなかでは、委員から

「現場の負担が重い」

「認知度が非常に低い」

といった厳しい指摘が相次ぎ、

解決すべき課題が多い現状が浮き彫りになった。

厚労省は今後、

改善策を盛り込んだ報告書を今年度中にも
取りまとめ、

その後の見直しにつなげていく方針。

有識者会議の座長は、

慶応大学の田中滋名誉教授に任せた。

キャリア段位制度は、

業界全体で活かせる共通のキャリアアップの
仕組みとして考案されたもの。

個々のシーンに応じた適切な仕事が

“できる”

という実践的なスキルを評価し、

その結果に応じて1から4までのレベルを認定する。

それぞれの力量が客観的に証明されるため、

介護職員の能力に応じた処遇ややりがいの向上、

質の底上げなどにつながっていき、

人手不足の解消にも寄与すると期待されていた。

だが、今のところ現場にうまく浸透しているとは
言い難い。

制度がスタートした2012年度からこれまでに、

レベル認定を受けた介護職員はあわせて688人のみ。

政府は当初、

毎年2万人程度の認定者を出すことを目標として
掲げていたが、

現実は程遠い結果にとどまっている。

8日の有識者会議では、

「認知度が非常に低い。より効果的な広報が必要では」

「現場の負担が大きい。今のままではかなり厳しい」

「客観的な評価を担保する仕組みに不備がある」

といった批判が続出。

介護報酬と結びつけ、

事業所や職員が挑戦するインセンティブを強めるよう
求める声もあがった。

厚労省の担当者は、

「まずは制度の現状と課題を整理し、

有効に活用される仕組みをつくる議論を幅広く
していきたい」

と説明。

「うまく運営できれば、

職員の資質の向上や確保、

定着につなげられるはず。

厚労省が中心になって推進していきたい」

との考えを示している。

※引用元サイト

http://www.joint-kaigo.com/social/pg1710.html

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今後の議論の流れとして、

来月(11月)に事業者等のヒアリング、

以降、来年3月を目途に審議内容を整理し、

あらためて提示した論点について議論した
上で取りまとめる、

という流れになるそうです。

開催要綱には、

本検討会の目的として、

次の言葉が記載されています。

「介護職員の実践的な職業能力を評価・認定する
本制度の効果的な運営と定着を図るため、

介護キャリア段位制度の現状と課題等を整理すると
ともに、

介護職員のさらなる資質向上に向けて今後の制度の
在り方等について検討を行うこととする」

このタイミングで議論を開始した、

ということは、

次期法改正において、

何らか今以上の位置づけが為されるのでしょうか、、、

まだまだ推測の域の私見でしかありませんが、

いずれにしても、今後の議論の行く末について、

しっかり注視しておいた方がいいかもしれませんね。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は、千葉県船橋市でセミナー。

終了後、横浜で打合せを行い、

その足で明日のセミナー開催地、

大阪へ向かいます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。