[ケアビジネスSHINKA論 Vol.618]

某大手事業者の展開戦略を見て感じた事。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。

先週の中頃、

今月より社名変更を行った

“ユニマット リタイアメント・コミュニティ”
(旧ユニマットそよ風)

社の、

今後の事業展開に関する記事が出ていましたね。

参考になる部分も多いのでは?

と思いましたので、

今日のメルマガで共有させていただき
たいと思います。

“ショート活用のシェアハウス、年明けに開設
-ユニマット、元気高齢者向け事業拡大”

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今月から社名を変更した

“ユニマット リタイアメント・コミュニティ”
(旧ユニマットそよ風)

の平家伸吾社長は14日の説明会で、

今後の事業方針を示した。

以前から取り組んできた介護保険サービスに加え、

アクティブシニア(元気高齢者)層をターゲットに
したサービスに乗り出す。

具体的には、

既存のショートステイを活用した高齢者向け自立型
シェアハウスを、

年明けに約10拠点開設する予定だ。

同社は、

“そよ風”

ブランドで通所介護やショートステイ、グループホーム、
有料老人ホームなどの介護保険事業のほか、

サービス付き高齢者向け住宅の運営なども手掛けて
おり、

今年9月末現在、

全国で276拠点を運営している。

しかし、

「介護保険事業だけでは限界がある」
(平家社長)

として、

今後はアクティブシニア向け事業に力を入れる。

具体的には、

“高齢者向け自立型シェアハウス”

“特化型デイサービス”

“付加価値の高い有料老人ホーム”

“退職した高齢者が住むリタイアメント・
コミュニティ事業“

を提供する方針だ。

このうち、自立型シェアハウスは、

既存のショートステイを活用して全国に展開。

退職した高齢者が一定期間、

都市から地方に移住する

“ワープステイ”

や、

親子二世代が互いに近距離に住居を構える

“近居”

といったニーズへの対応を目指す。

特化型デイサービスについては、

7月に東京都目黒区で料理療法を取り入れた
デイサービス、

今月1日には千葉県野田市で個室デイサービス
をそれぞれ開始した。

リタイアメント・コミュニティ事業では、

現在、

同県八街市に民間開発型のCCRC(高齢者の地域共同体)
を整備しており、

2~3年後にオープンさせる方針だ。

※引用元サイト

http://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=46976

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金融市場には、

自身の資産を分散投資し、

長期的に資産を守り、育てていこうと
する概念、

“現代ポートフォリオ理論”

なるものが在りますが、

同社の戦略にも、

高齢者のライフステージに照準を合わせ、

かつ、

連続性(アクティブシニア→要介護)をも
視野に含んだ

“ポートフォリオ戦略”

が明確に組み込まれているような感覚を
覚えます。

同じような展開イメージを持たれている経営者
の方々も少なからずいらっしゃるかと思いますが、

これを機に、

頭の中だけでなく紙に落とし込み、

是非、自社の

“ポートフォリオ戦略”

について、

社内や外部に説明できるぐらいの

“見える化”

を図ってみてもいいかもしれません。

そうすることで、自社の展開戦略の

“ロジック”

が明確になり、

方針が、

よりはっきりと定まってきたり、

或いは頭に思い描いているだけでは
見えてこなかった

“穴”

が見え、

より精度が高い戦略構築を助けることにも
つながってくるでしょう。

僭越な物言いに聞こえてしまうのであれば
ご容赦いただきたいのですが、

規模の大小を問わず、

発展・成長を志すこれからの介護経営者は、

本当の意味での

“経営能力”

を磨いていくことが絶対条件となって
きます。

外部環境が大きく変化する

“変革の時期”

には、

平時の経営とは異なる姿勢や能力が
求められます。

自社の今後の経営の在り方について、

何が不足しているのか、

それをどう埋めるのか、

是非、一度、時間を取って考え、

検討してみてもいいかもしれませんね。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は、都心で終日、打ち合わせが続きます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。