[ケアビジネスSHINKA論 Vol.615]

2018年4月法改正予測に向けた示唆。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。

先週末の10月9日、

財務省内で開催された、

“財政制度等審議会財政制度分科会”

において、

社会保障改革に対する、

更に具体的な方向性・スケジュール案が
示されましたね。

今日のメルマガでは、

その議論の中から、

特に介護事業者に大きく関係してくる
であろう、

4つの改革案について、

皆様に共有させていただきたいと思います。

先ずは一つ目、

“介護保険における利用者負担の在り方“

についてです。

【改革の方向性案1】

医療制度との均衡を踏まえて、

65~74歳について原則2割に見直し

・・・・・・・・・・・

上記に対する検討・実施時期(案)は、下記の通り
となっています。

【検討・実施時期(案)】

速やかに関係審議会等において制度の実現・
具体化に向けた検討を開始し、

28年末までのできる限り早い時期に結論を
得て、

その結果を踏まえ、

遅くとも29年通常国会に所要の法案を提出

・・・・・・・・・・・

財務省の意向として、

“平成30年(2018年)法改正に反映させる”

という提案(意思)がハッキリと見て取れます。

恐らく、段階を経て、

この次は、

75歳以上以降の負担にメスが入るのでしょうね。

次です。

検討・実施時期(案)が同じ時間軸のため、

3つの「改革の方向性案」を一気に記しますね。

“軽度者に対する生活援助サービス・福祉用具貸与
等・その他のサービスに関する、

給付の見直し・地域支援事業への移行を含めた検討”

についてです。

【改革の方向性案2】

軽度者に対する生活援助の原則自己負担(一部補助)化

【改革の方向性案3】
福祉用具貸与・住宅改修に係る価格及びスペックの見直し、
原則自己負担(一部補助)化

【改革の方向性案4】
要介護1・2への通所介護サービス等について、
自治体の予算の範囲内で実施する仕組み(地域支援事業)
へ移行

・・・・・・・・・・・

上記3案に関する検討・実施時期(案)は、

下記の通りとなっています。

【検討・実施時期(案)】

(1)

福祉用具貸与及び住宅改修に係る価格及びスペックの
見直しについては、

速やかに関係審議会等において制度の実現・具体化に
向けた検討を開始し、

28年末までのできる限り早い時期に結論を得て、

速やかに実施

(2)

生活援助及び福祉用具貸与、住宅改修に係る原則自己負担
(一部補助)については、

速やかに関係審議会等において制度の実現・具体化に向けた
検討を開始し、

28年末までのできる限り早い時期に結論を得て、

その結果を踏まえ、

遅くとも29年通常国会に所要の法案を提出

・・・・・・・・・・・

これも、改革案1と同様、

“平成30年(2018年)法改正に反映させる”

という提案(意思)ですね。

・・・・・・・・・・・

さて、如何でしょう?

今回の情報、

及び、

この半年間に出てきている情報も
網羅して考えると、

やはり、2018年度法改正は、

2015年度改正を遥かに上回る、

インパクトの大きな大改正になって
くる、

と踏まえておいた方が、

賢明なのでしょう。

勿論、上記情報はあくまでも

“財政制度等審議会 財政制度分科会”

内での、

現時点での意見・情報であり、

国としてオーソライズされた意見では
ありません。

しかしながら、過去のメルマガでもお伝え
してきた通り、

“2020年度プライマリーバランス黒字化”

という国際公約を掲げている安倍政権にとって、

“財政健全化”

は一丁目一番地のテーマであり、

中でも最大のヤマが

“社会保障”

であることを考えると、

この辺りの情報は、

事業者として、

強く認識しておいた方が良いであろう
ことは、

お分かりいただけるかと思います。

もし、上記案が計画的に進んだとした
場合、

自社の事業にはどのような影響が出てくる
のか?

それらの影響に対し、

どう対応させていくのか?

セミナーでいつも申し上げる事ですが、

ここからが、介護経営の

“本番”

だと言っても、

過言ではありません。

経営者・幹部自身がどこまで

“謙虚”

になり、

どこまで

“学び”

を積み上げ、深め、

スピーディに

“実践”

に移し、

PDCAサイクルを回しながら、

執着心をもって

“成果”

に結び付けていくのか?

このタイミング以降の経営に対する
取り組み姿勢そのものが、

自社の未来を決する

“分水嶺”

となることは、

間違いありません。

勿論、我々も従来通り、

様々な情報をお伝えするだけの、

“脅し”

で終わらせるつもりは毛頭ありません^^

時代が大きく変化する中、

どのような経営を志向・実践していくべき
なのか?

僭越ながら、

我々の経験・知見・能力をフル活用させながら、

このメルマガを基礎として、

今後も様々な形でご案内させていただきたいと
思っています。

また、そんな想いの中、

このメルマガの情報を更に深める形として、

皆様の

“情報参謀”

的ポジションとしてお役立ていただきたい、

という気持で開発・発売開始させて
いただいたのが、

先日、皆様にもご案内させていただいた、

“科学的介護経営CD/DVDシリーズ”

です。
(詳細は下記URLをクリック下さい)

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昨月下旬の発売以降、

規模の大小や法人種別に関わらず、

既に、北海道から沖縄までの、

成長・進化意欲の高い事業者の皆様から、

沢山のお申込をいただいています。
(本当にありがとうございます!)

このコンテンツの開発・品質管理総責任者
は私です。

皆様のお役に立つような、

厳選された情報や全国事例を収集し、

お伝えすると共に、

それらの情報・事例に対する活用方法についても、

このメルマガ以上に深めた具体的な意見やアイデア
をCD(DVD)内で展開してまいります。

自社の経営を高める為の情報・気付きが欲しい、

とお考えの経営者・経営幹部の皆様は是非、

あらためてご検討下さいませ。

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マーケットボリュームがまだまだ膨らむ介護業界は、

ここからが

“成長”

本番期です。

ずいぶん昔のメルマガでも紹介させていただいた、

イギリスの経済学者、

アルフレッド・マーシャル氏の言葉
(=J・ケインズの師匠)

“Cool Head、but Warm Heart”

の言葉を胸に、たくましく、

楽しんで前進してまいりましょう^^

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は、午前中は弊社役員会。

午後は、千葉市内にて、

千葉社労士会様向けのセミナーです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。

※引用元サイト

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia271009.html