みなさん、おはようございます。
金曜日のメルマガ担当、ケアビジネスパートナーズの尾添です。
年が明けて1月も半分を過ぎ、みなさんの会社・事業所でももう平常運転になっている頃で
しょうか。
ただ毎年のことですがインフルエンザの流行等もあり、気は抜けませんけどね。
またデイサービスなど「体調が優れないからお休みするわ」というケースも多いのでは。
寒さはもちろん、年末年始でどこにも出かけず久しぶりに起き上がったら体が動かない・・・
なんてケースも聞きます。
私たち自身も、そしてご利用者も、体調管理は大きな課題です。
今年(金曜日)最初のメルマガは、「病」について。
一般的に「無病息災」という言葉はよく知られていますが、では「一病息災」という言葉は
ご存じでしょうか。
──────────────────────────────
■■
■■一病息災
■■
──────────────────────────────
◆一病息災とは「一つぐらい病気を持っていた方が健康に気を配り、かえって長生きする」
といった意味の言葉です。
病気を持つことで逆に健康に対する意識が高まる、と言うことですかね。
(決して病気したほうが良いと言っているのではありません、悪しからず。)
この考え方は、特に現代社会において心の「病」が増えるにおいて重要なことだとも感じて
います。
私たちの生活はストレスや不規則な生活習慣にさらされており、心身の健康を維持すること
自体が難しくなっています。
◆そこで一病息災の考え方が役立つのではと思うのです。
病気を持つことはネガティブな側面もありますが、あえてポジティブに捉えることで新たな
視点が生まれます。
例えば、病気を抱えることで健康に対する意識が高まり、自身の生活習慣を見直すきっかけ
につながります。
実際に病気を経験した人々は、健康的な食事や運動を心がけるようになることが多いのでは
ないでしょうか。
このように、病気を持つことが自己管理の意識を高める要因となるのです。
◆この考え方、企業(事業)経営においても同様ですよね。
「病」を「ミス」や「エラー」と置き換えてみると、これらミスやエラーを経験することで
従業員は自身の行動を振り返り、同じ過ちを繰り返さないよう改善に努めます。
このプロセスを通じて従業員の業務に対する意識が高まり、自己成長につながるのではない
でしょうか。
特に、上司(指導者)が従業員のミスに対して前向きな姿勢で臨むことが重要です。
ミスを単なる失敗と捉えるのではなく、組織全体の学びの機会として捉え、従業員とともに
原因分析や対策の検討を行うことで、従業員の主体性と改善意欲を引き出すことができます。
そのためにも企業や組織は、従業員がミスから学べる環境を整備することが求められます。
単にミスを責めるのではなく、そこから学ぶ機会を提供することにより、従業員の自己成長
を促進することができます。
◆調べてみると、まさに「一病息災」の考え方を実践に活かしている企業事例も出てきます。
例えば、ソフトウェア開発企業のXYZ社では、ミスやエラーの発生を前向きに捉え、従業員
の成長につなげる取り組みを積極的に行っているそうです。
その一つが定期的に開催される「Fail Fest」と呼ばれるイベント。
このイベントは、過去のプロジェクトにおける失敗事例を共有し、それらから得られた教訓
について議論を行う場。参加者は、他者のミスから学ぶことで自身の業務を振り返る機会を
得られ、こうしたオープンな場の提供により、ミスを恐れることなく前向きに取り組む企業
文化が醸成されているようです。
こうした取り組みの結果、XYZ社では従業員のモチベーション向上や業務の質的向上が確認
されていると言います。
◆100%完璧なことは当たり前ではない、これは人も企業も同じです。
病気もミスも、起こります。
その時に下を向くばかりでなく、あえてポジティブに考えてみること。
これは当事者だけでなく、周囲の人にも必要な考え方ですね。
企業においては、従業員の心理的安全性の確保、またミス等に対する適切な評価基準の設定
など環境の整備があってこそ。
XYZ社の事例などを参考に、今年のテーマとしても良いのではないでしょうか。
——————————————————————————————
なぜ年初1回目をこのテーマにしたのだろう。。
きっと年末に、働く細胞を映画で観たからだ!
風邪をひいて寝込んでも、いま体内で細胞さんが戦ってくれているとイメージすることで
気が楽になる。
そして治ったら、細胞さんの負担を増やさないように気をつける。
一病息災、です。
というわけで、今年もよろしくお願いします!