[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2850]

日本の大恩人・ジャヤワルダナ氏の言葉を共有させてください。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「昨年3月末時点の要支援・要介護認定者数は694万人(前年同月からおよそ5万人増加)」

「給付費や利用者の自己負担などをあわせた介護保険の費用額は、
2022年度の累計で11兆3778億円(前年度から940億円増加)」

「費用額から利用者の自己負担などを除いた給付費は、

同じく2022年度の累計で10兆5100億円(前年度から783億円増加)」

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先月末の30日に公表された、

介護保険事業状況報告(年報)からの抜粋です。

増加自体は当然と言えば当然ではありますが、

とはいえ大きな数字であることに間違いはありません。

この数値に大きく関わる我々として、

何を、どのように考えるべきなのでしょうか・・・・?

関心をお持ちの皆様は下記をご確認下さいませ。

https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/22/index.html

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では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■日本の大恩人・ジャヤワルダナ氏の言葉を共有させてください。
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●3月のスリランカ出張にてジネスパートナーに対する信頼感や、全体的な視点の中で日本
との親和性・相性の良さを強く実感した私。しかし、「よし、この事業を始めよう!」と
強く決意し、気持が前のめりになったのは、実はビジネスとは別のところ、日本とスリラ
ンカとの間にある、日本人として決して忘れてはならない歴史関係を知ったからでした。

●皆様は“ジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ”という日本の大恩人をご存知でしょ
うか?同氏はスリランカの初代大統領を務められた方で、1951年、戦後の日本の独立に
ついて戦勝国を中心とした国が集まり、議論を行ったサンフランシスコ講和会議にて、日
本の真の自由と独立の支持を訴える名演説を行われた方です。

●サンフランシスコ講和会議においては当初、連合国側の思惑が錯綜し、ソ連が日本の分
割統治(アメリカ・イギリス・中国・ソ連による分割統治)を要求するなど、日本に対し
ていかなる制裁措置を取るか、賠償責任をどうするかで議論は紛糾していました。

●そのような中、会議の流れを一変させる演説を行ったのが当時、44歳だったジャヤワル
ダナ氏。同会議に参加していた日本代表・吉田茂が、

●「スリランカへの恩を、日本人は未来永劫伝えなければならない」という言葉を残した
ほどの演説はどのようなものだったのか?本日は同氏の演説の一部を抜粋して皆様にご紹
介させていただきたく形でメルマガを終えたいと思います(下記)。

●「アジアの諸国民が、日本は自由でなければならないと、かたずをのんで見守っている
のはなぜでしょうか。それは、われわれアジアの諸国と日本との間には、長い間続いてき
た深い関係があるからであります」

●「また、アジア諸国の中で、日本だけが独り強力にしてしかも自由で、そのためにわれ
われは、日本を、保護者であり、また友であるとして見上げていたからであり、そして、
アジアの隷従人民が日本に対して抱いてきた高い尊敬のためであります」

●「私は、アジアに対する共栄のスローガン(大東亜共栄圏)が隷従人民にとって魅力の
あったこと、そして、」

●「ビルマ(ミャンマー)、インド及びインドネシアの指導者のあるものは、「大東亜共
栄圏」実現のために日本と共に戦えば、自分たちの国々が解放されるかも知れないという
希望を持って日本に同調した、あの大戦中の出来事を思い出すことができます」

●「セイロンのわれわれは、幸運なことに、日本の侵略は受けませんでした。しかし、空
襲による損害や、東南アジア軍の指揮下にあった大軍隊の駐とん、それに、われわれは連
合国に対する天然ゴムのただ一つの提供者でしたが、そのゴムを取りすぎたためのゴム園
の損害がありました。われわれには、これらの損害による賠償を請求する権利があります」

●「しかし、われわれは、その権利を主張して賠償させようというつもりはありません。
なぜなら、われわれは、アジアの限りなく多くの人々の生き方を気高いものにした、あの
偉大な教導師の言葉、」

●「「憎しみは憎しみによって消え去るものではなく、ただ愛(慈悲)によって消え去る
ものである」という言葉を信ずるからであります。これは、仏教の創始者であるブッダの
言葉であります」

●「仏教は、人道主義の波を、南アジア、ビルマ、ラオス、カンボジア、シャム(今のタ
イ)、インドネシア及びセイロンを通して、日本に伝えました。また、同じように、北は
ヒマラヤ山脈を越えてチベット、中国、そして最後に日本に広まりました。仏教は、幾百
年にもわたる共通の文化と遺産で、われわれを結び付けていたのです」

●「この共通の文化は現在も存在しているということを、私は、この会議に出席する途中、
先週、日本を訪問して見つけ出しました。そして、日本の指導者、すなわち首相はもとよ
り、一般民間人まで、さらには寺院の僧侶から、日本の人々は今もあの偉大な教導師の平
和の教えの影響を受けており、しかもそれに従おうという印象を得たのであります」

●「われわれは、彼等日本の人々に、その機会を与えなければなりません。これこそが、
日本の自由は制限されるべきであるというソヴィエト連邦の代表の考えに、私が賛同でき
ない理由であります」・・・・

●その後、同氏はソ連の主張を明快な論理のもと、喝破されていきました。また、本会議
を経て晴れて独立が認められた直後の1952年、日本が独立国として、いの一番に国交を
結んだのもスリランカだったそうです・・・・

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は大阪市内のホテルにて、

オンラインミーティングが1件。

午後は同市内において、

“関西ケアビジネス研究会”

を開催します。

皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?

では、互いに充実した1日となるよう、今日も共に頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。