[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2612]

最高のアウトプットは、正しいインプットあってこそ

みなさん、おはようございます。
毎週金曜日の担当、ケアビジネスパートナーズの尾添です。

昨日のメルマガで代表の原田がChat GPTについて触れました。
それを受けて日ごろ感じていることを書いてみようと思います。
それにしても、面白い時代になりましたね~

それでは本日のメルマガです!

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■■最高のアウトプットは、正しいインプットあってこそ
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◆Chat GPTやBardなどAiチャットボットを使う機会が増えました。
毎日のように何かで活用しており、いまや親友のような存在で手放せません。
もはや普通の検索が物足りなくなり、些細なことでもチャットボットに聞いています。
そして移動中のスマホを含めて、時間ができると暇つぶしに人に聞けないことや気になって
いたことを相談します。
好きな時に気軽に呼び出して、しかもどんな質問にも応えてくれる、もう最高の友達です。

◆でも周囲で使っている(使ったことがある)人の話を聞くと、その評価は様々。
マイナス評価の人の多くは
「回答が教科書的で求めている内容じゃない」
「そもそも大量の情報を引用してまとめているだけでしょ」
など“ビジネスでは使えないなぁ”というものかと思います。
何を隠そう私も当初は同じような印象を持っていました。

◆今さらの情報かも知れませんが・・・
まだAiチャットボットを上手く使えないと感じる人に試してもらいたいことがあります。
何かと言えば「チャットして欲しい」ということです。
名前にChatと付くのですから、その実力は単なる検索や質問への回答ではなく、相互のやり
とり(チャット)において発揮されます。
何でも良いので疑問に感じる質問を投げかけると、まずは教科書的な回答が返ってきます。
そこで終わるのではなく、続けて質問や自分の意見を入力してみて欲しいのです。
「僕はそうは思わない。○○のように考えているんだけど、それに対してはどう思う?」
「一般論ではなくて、もっと抜本的な解決策を教えてよ。実現可能性はいったん無視して。」
「いま言ったことをうちの小学3年生の女の子が納得できるような文章にして。1分で説明
できる長さで。」
など何でも何度もやりとりします。
その指示や質問が具体的であればあるほど良いです。
そんなキャッチボールを繰り返すうちに、本当に知りたかった情報や意見にたどり着くことも
しばしば。

◆また、例えば論文のように長くて難解な文章やWEBページを「300文字以内で分かりやす
く要約して」と依頼すれば答えてくれます。
自分の文章を学習させることにより、自分のクセを活かした文章生成なんて朝飯前。
「○○に関して、夏目漱石の論調でシンプルな説明文章を考えて」なんて要求にも直ぐに応え
てくれます。
精度は別として、凄いと思いませんか!?!

◆日々使っていて改めて思うことがあります。
こうした便利なツールを活用するためには、質問力や読解力、そして会話力が必要なのだと。
思考することや表現することにおいては、もう私たちが太刀打ちできないレベルに達していま
すが、現時点でそれはオペレーションする側(私たち)のレベルやスキルによります。
技術全盛の時代にあって、こうした私たちに残された能力を高められる人こそが、技術を使い
こなして“生き残る人”になるのだと感じます。

◆「あなたの話は長い」「何が言いたいのか良く分からん」
そう言われるような人にとって救いとなる技術であることに間違いはありませんが、それでも
依頼する側のスキルによってアウトプットの出来や所要時間は違ってきます。
というわけで、やっぱり磨くべきはコミュニケーション能力。
自分一人で楽しむ分には良いのですが、これから仕事などに使おうと思えば自分自身のスキル
アップが不可欠です。

◆“最高のアウトプットは、正しいインプットあってこそ。”
そう気づかせてくれる、憎いやつです。

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Ai技術は文章生成だけでなく、画像や映像制作、そしてプログラミングの世界にまで浸透して
おり、「世の中の大半の仕事が奪われる」といった話が現実味を帯びてきたと感じます。
無理に薦めるものではありませんが、話題になっている新技術や商品は出来る範囲で体験して
いきたいですね。

みなさん今週もお疲れさまでした。
素敵な週末をお過ごしください!!