みなさん、おはようございます!
毎週金曜日の担当、ケアビジネスパートナーズの尾添です。
今から2年ほど前に開催されたオリンピック・パラリンピックをご記憶のことと思います。
コロナ真っ只中で開催自体が延期になるなど混乱し、本当に盛り上がるのかと心配されました
が、始まってみれば・・・心配は杞憂に終わりました。
競技自体はもちろん、パラリンピック開催時には別の感動もありました。
少し記憶を巻き戻しながら・・・それでは本日のメルマガです!
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■■“パラ”レルワールド
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◆2021年多くのに東京を舞台に開催されたオリンピック・パラリンピックでは、私も朝晩
は自宅でTVにくぎ付け、仕事中も試合の経過や結果を気にしていました。
個々の選手はもちろん、東京オリンピック・パラリンピックは、実況や解説の方々も素晴らし
かったですね。
競技に精通していて分かりやすく説明してくれるだけでなく、出場選手についての情報も充実
しており、また感情溢れる実況はまるで隣で一緒に見ているような感覚になりました。
特集番組のコメンテーターも同様で、素晴らしい人選だなぁと感心したものです。
◆その中で、パラリンピック期間中にNHKで放送されていた「あさナビ」という番組を毎朝
のように見ていました。
その放送では、視覚障害者に向けたユニバーサル放送の試みとして「ぴったり字幕」なるもの
が取り入れられていました。
通常の生放送番組だと話している音声と字幕にタイムラグがでてしまうのですが、そのタイム
ラグを無くして音声と字幕を合わるのが「ぴったり字幕」です。
どうなっているのかと言えば、なんとTVを通じて私たちが目にしているのは30秒前の世界
であり、この30秒の間に音声に合わせた字幕を準備することで、限りなくリアルに近い体験
ができるというもの。
仕組みは単純ですが、これまで“ありそうで無かった”サービスだと感じました。
この「ぴったり字幕」について、番組MCの一人は「タイムトラベラー感覚」と表現していま
したが、まさに言い得て妙!
◆ここ最近のAi技術の進化により、2年前に感動した「ぴったり字幕」は、今では30秒の
間隔もなく実現してしまうかもしれません。
実際に、会話内容を瞬時に文字化し、それを翻訳し、きれいな発音の音声データに置き換える
というサービスは存在しています。
とにかく便利だと感じる一方で、自分で考えることなく与えられる情報を受けるだけになると、
果たして自分が目や耳にしている情報が正しいのかどうか、不安にもなります。
CMで消しゴムマジックなる写真修正(スマホに搭載されたサービス)の様子を見るだけでも、
もはや真実が何なのか分からなくなります。
実際の世界とは違う、別の世界がいとも簡単に創り出せてしまう。
すごい時代ですね。
◆パラリンピックの“パラ”とは、もともとギリシャ語で沿うとか並行を意味する「Para」が
語源の一つとのこと。
そしてこの「Para」は「Parallel(パラレル)」とも同意語とされています。
まさに「パラレルワールド(並行世界)」の、それです。
◆パラアスリートの姿を目にして感じたのは、日頃過ごしている同じはずの時間の密度。
どんな逆境にも困難にも負けず懸命に努力する時間が“今”を形成しており、私たちは競技を
通じてその雄姿を目にします。
過去には(今のところ)戻れませんが、未来は自分の選択と行動次第で変えられる。
「頑張る自分」と「頑張らない自分」のどちらを選択するのか。
その意味でも、パラレルワールドは存在するのかも知れませんね。
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以上、何かのお役に立てれば幸いです。
いま過ごしているこの一瞬にも、実は別の次元・世界が並行して存在している、そんな設定の
映画や小説は多数ありますね。
今という瞬間があることに感謝しつつ、望む明日を迎えるための意識と行動を心がけなければ
と考えさせられます。
みなさん今週もお疲れさまでした。
素敵な週末をお過ごしください!!