みなさん、おはようございます!
毎週金曜日の担当、ケアビジネスパートナーズの尾添です。
NHKの大河ドラマはご覧になっていますか?
今は、松本潤さんが主演(徳川家康)を務める「どうする家康」。
織田信長や豊臣秀吉といった時代のスーパースターも登場します。
この三人はよく比較されますが、代表的なのは三英傑を詠んだ“あの”句でしょう。
そして、そこに登場する鳥“ホトトギス”が今日のテーマです。
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というわけで、さっそく本日のメルマガです!
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■■どうするホトトギス
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◆鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス(徳川家康)
◆鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス(豊臣秀吉)
◆鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス(織田信長)
◆三英傑それぞれの人間性や天下統一への戦略の特徴を詠んだ句として広く知られています。
保守的で忍耐強い家康、努力家で要領がよい秀吉、短気で残忍な信長、そんな解釈が一般的
かと思います。
人によって解釈はそれぞれかも知れませんが、今の大河ドラマを、この句を想いながら見る
と面白さが増します。
まぁ、まだ家康は「どうする!?」と絶賛迷走中ですが笑
◆本日採り上げるのは三英傑ではなく、この句に登場するホトトギス。
日本には初夏に渡来してくるとされ、その初夏を代表する季語として数多くの俳句や短歌に
も登場します。
少し前の4月頃、卯月と呼ばれる季節ですかね。
◆ところで皆さん、ホトトギスの漢字表記や異名が多数存在していることをご存じですか?
ちょっと調べるだけでも・・・
『時鳥』『不如帰』『子規』『霍公鳥』『蜀魂』『無常鳥』『杜宇』『田鵑』『夕影鳥』
『黄昏鳥』『菖蒲鳥』『橘鳥』『卯月鳥』『妹背鳥』『魂迎鳥』『沓手鳥』『杜鵑』
『勧農鳥』『早苗鳥』etc。
我々に馴染みがあるスズメやツバメ、カラスにはここまでの種類はありません。
それだけホトトギスという鳥は、古くから日本人の生活と深い結びつきがあったのですね。
この中から代表的な3つに注目してみたいと思います。
(その他の異名にもそれぞれ由来や意味があり、とても興味深いです!)
◆『時鳥』
日本にホトトギスが渡来する時期は、ちょうど田植えを開始する時期と重なります。
毎年同じ時期に渡来するため、田植えの時期の到来を告げる鳥という意味で時鳥と表記され
たようです。
他にも農耕に関連する漢字表記が多いのも、この田植え時期に由来するのでしょう。
◆『不如帰』
不如帰は「帰るに如しかず(=帰りたい)」という意味で、中国の故事に由来があります。
不貞行為が理由で退位させられた古代中国の望帝が、その後復位を望むも叶わずに亡くなり、
後にホトトギスに姿を変えて「不如帰(=帰りたい)」と泣いたというのがストーリー。
望帝の悲しく不幸な人生や望郷の念を思い起こさせるとして、縁起がよくない鳥とも言われ
たようです。
◆『子規』
ホトトギスは大きな声で激しく鳴くことが多く、その鳴き声を真似すると血を吐くといった
迷信もあったようです。
またホトトギスの口の中が真っ赤なことも、血を吐くと連想される要因の一つです。
子規とは、そうです、正岡子規が由来です。
不治の病とされていた肺結核を患い、幾度となく血を吐き苦しみ、そんな自身をホトトギスに
重ねてペンネームにしたと言われています。
◆さて冒頭に採り上げた戦国時代の三英傑を詠んだ句の話に戻りますが、この句は江戸時代を
代表する随筆集に収められたものです。
皆さん、この句に登場するホトトギス、先述のどの漢字表記が当てられると思います?
三英傑の目の前にいたホトトギスとは、何を表していたのでしょう?
たまには野山に出かけて、ホトトギスの鳴き声に耳を傾けながら思いを馳せてみるなんていう
のも良いかも知れませんね。
それこそ大河ドラマを観ながらでも。
その時に、小ネタとして本日のメルマガのことを思い返してみてください!
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以上、何かのお役に立てれば幸いです。
少し前に、毎日読んでくださる方から「福祉に関する内容が少ないですね」と言われました。
決して批判ではなく、楽しみにしていますとの有り難い声をいただいたのですが、思い返せば
確かに少ない(というか、ほとんどない)・・・自覚あります笑
改めて、うっ、メルマガのタイトルは『ケアビジネスSHINKA論』だったなぁ。。
そのうち原田代表から「鳴かぬなら・・・」
いやいや、金曜日は“箸休めの日”ということで、もうしばらく家康のような寛大な心をもっ
てお付き合い(お待ち)ください!
みなさん今週もお疲れさまでした。
素敵な週末をお過ごしください!!