[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2561]

副操縦士

みなさん、おはようございます!
毎週金曜日の担当、ケアビジネスパートナーズの尾添です。

味気ないタイトルですいません。。
副操縦士といっても、航空機やロケットに関する話ではなく、もしかしたら我々の仕事・生活
環境を劇的に変えてしまうかもしれないというAiに関する話です。
ChatGPTの登場以来、何かと話題を提供してくれるAi界隈ですが、どこかまだ縁遠く
感じていませんか?
それが身近な仕事や生活に直結するとしたら・・・

・・・・
というわけで、さっそく本日のメルマガです!

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■■副操縦士
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◆今年3月にマイクロソフト社が発表した新たなサービスが衝撃的だと話題になっています。
その名は『Microsoft 365 Copilot(コパイロット)』
そうです、365ということでOfficeに搭載されるサービスです。
コパイロットは日本語で言えば副操縦士、今日のタイトルに繋がります。
まだ正式リリース前ですが、公式ページではデモ動画を見ることができます。

◆これまでWEBで利用するChatGPTなどは「何を調べたいのか」「どう聞けば良いか」
などしっかり考えながら使わなければならず、普段利用という点では身構えてしまう人も多い
のではないでしょうか。
その点、今回のコパイロットは仕事で毎日のように使うOfficeとセットで利用するものであり
抵抗感は少ないかと。

◆実際のデモ動画を見ましたが、とてもワクワクする内容です。
ワクワクした点について、まずプレゼン資料作成で活用する“パワーポイント”を例にとると、
これまでは企画デザインから情報収集、実際のスライド作成まで何時間(何十時間?)もかけ
かけていたものが、コパイロット(Ai)に具体的な指示を入力するだけで、イメージに合う
写真や図表を含んだ何枚ものデザインされたスライドが簡単に作成されます。
あとは細かな点を、これまた指示を入力することで修正していくだけ。
“エクセル”におけるコパイロットは、膨大な数字データから必要な傾向分析を行い、それを
文章や図表にしてくれます。
専門家も顔負けの財務分析も、そのレポート作成までを瞬時に行ってくれます。
また“ワード”でも、文章作成はもちろん、例えば契約書の作成やリーガルチェックも一瞬。

◆一番驚いたのは“チームズ(Teams)”というグループウェアにおけるコパイロット。
例えばチームズを使ってWEB会議を行う場面を想像してもらうと、会議終了後にサマリーを
まとめてくれるのは朝飯前。
用事があって会議に遅れて参加する場合など、それまでに話し合われた内容を要約して伝えて
くれます。
音声認識の程度などは分かりませんが、かつて議事録を担当させられ苦しんでいた若かりし頃
の自分に教えてあげたい!

◆技術革新は日進月歩、“知っている/知らない”や“使っている/使っていない”がリテラシー
格差に繋がるなんてことはよく論じられますが、まさにコパイロットもそうなのでしょう。
Aiは文章生成だけでなく、画像や映像制作、プログラミングの世界にまで浸透しています。
今回、Officeという身近なサービスとセットで考えることで、「世の中の大半の仕事が無くなる」
といった話の現実味が増しました。

◆余談ですが、今回のサービス名が副操縦士(コパイロット)というのは何とも絶妙ですね。
「あくまで操縦士(パイロット)はあなたですよ」ということでしょう。
「副操縦士をうまく活用してくださいね。何でもあなたの指示に従いますから。ボス。」
ChatGPTへの巨額の出資を含め、マイクロソフトの本気度合いを感じる今日この頃です。
この変化、恐怖と捉えるのか、それとも可能性と捉えるのか。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

ちなみに、コパイロット機能のリリース時期は今のところ未定のようです。
マイクロソフト社はこの5月に先駆けてWindows自体にAiチャットを搭載すると発表し、
実装しました。
すでにサービスリリースされており、私も使っています。
まだ手探り状態ではありますが、すぐに無くてはならない当たり前の存在になるのでしょうね。
急速な技術の進歩に警鐘を鳴らす声も多数ありますが、この変化、もう止まりません!

みなさん今週もお疲れさまでした。
素敵な週末をお過ごしください!!