[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2551]

イーロンマスクの覚悟

みなさん、おはようございます!
毎週金曜日の担当、ケアビジネスパートナーズの尾添です。

読書は私の数少ない趣味で、毎晩のように本を手に取ります。
ジャンルは様々、しかも一冊に集中するのが苦手で、違うジャンルの本を並行読みすることが
多いです。
本屋さんに入り浸ることもしばしば。
偉大な人物や有名な経営者の伝記もよく読むのですが、そんな中から今回はイーロンマスク氏
の話です。
飛ぶ鳥を落とす勢いで次々と事業展開し、またTwitter等でも話題を提供し続けるイーロン。
そんな彼の、アナザーストーリー。

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というわけで、さっそく本日のメルマガです!

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■■イーロンマスクの覚悟
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◆現時点で、世界で最も時価総額の高い自動車メーカーがどこかご存じでしょうか。
そうです、今日取り上げるイーロンマスク氏率いるテスラモーターズです。
2位のフォルクスワーゲンに3倍近い圧倒的な差をつけての首位、一時ほどの勢いがなくなっ
たとはいえ驚異的な数字の推移です。
そのテスラが過去に倒産寸前に追い込まれていたことは、あまり知られていません。
1度ではなく何度も危機的状況に陥りながらも乗り越え、まさに絶望と奇跡を繰り返してきた
イーロン、そんな彼のストーリーに触れたいと思います。

◆テスラはもともと2003年にアメリカのデラウェア州で設立され、その資金調達のために
出会ったのが投資家としてのイーロン。
ちょうどペイパル事業の売却により大金を手にしていたイーロンは、大きな可能性を感じた
テスラへの投資を決め、あわせて同社会長に就任します。
この時、イーロンは既に宇宙輸送ベンチャーであるスペースX社を創業しており、これで2つ
の巨大プロジェクトに関わることとなります。
テスラは2006年に最初のモデル『ロードスター』のプロトタイプを発表し、順調に推移し
ていると誰もが思っていた中、ここから最初の危機を迎えるまで時間を要しませんでした。
初期モデル『ロードスター』の開発コストが当初予算の5倍以上となる1億4000万ドル。
当然に資金難に陥って倒産の危機に瀕し、事態打開のためイーロンがCEOに就任します。

◆この時、テスラの手元資金は900万ドルを割り込んでおり、社員への給与支払いも難しい
状況でした。
折りしもリーマンショックにより市場は混乱し、資金調達もできない・・・
追い討ちをかけるように、スペースXもシャトル打ち上げ失敗により大きな損失を出し、また
イーロンは当時の妻と離婚。
まさに不幸の連鎖です。

◆周囲のだれもが「終わった」と感じ、せめてどちらか1社に絞って復活に賭けるべきと忠告
を受ける、イーロンは誰もが予想だにしなかった「両社に自分の資金をつぎ込む(両社とも諦
めない)」という選択をしました。
周囲は呆れ、厳しく叱責する人もあったようですが、イーロンはこう言い切ったそうです。

「何かを創り出すために自分の地と涙と汗を注ぎ込んだ会社は、自分の子どものようなものだ」
「どちらかの子どもを餓死させろと?自分にはそんな決断はできない」

◆後に運命の決断と言われる話ですが、当時は最悪に絶望的な状況です。
2008年のクリスマスイブの18時までに入金がなければ、テスラは倒産するという事態に
追い込まれてしまいます。
ここからイーロンは怒涛の勢いで動き続けました。
「たとえ自分の財産が1ドルになったとしても、その全てをテスラに投資する」
そういって投資家を説得して回ります。
テスラだけでなく、スペースXの仕事を受注するべくNASAにも直接働きかけます。
自らが率先して昼夜を問わず動き続け、社員を鼓舞し続け、周囲には何度も何度も頭を下げ、
そして想いを伝え続けます。

◆結果どうなっかた。
まさにクリスマスイブの18時、奇跡が起きたのです。
4000ドルの資金調達に成功し、倒産の危機を回避したのです。
しかも時期を同じくして、スペースXでもNASAから仕事を受注します。
イーロンは涙を流して社員たちと喜びを分かち合ったと言います。
後にNASAの仕事で得た資金もテスラに投入し、その後も何度も危機に見舞われますが、
それでも挑戦し続け、そして冒頭でお伝えした“時価総額世界一位(自動車メーカー)”と
いう現在に至ります。

◆なんという熱意、なんという執念そして覚悟でしょう。
その言動がしばしば世間を賑わせ、つねに賛否両方の声が上がるイーロンマスク。
ただ、決して恵まれた過去があったわけではなく、今の地位や環境は他でもないイーロン
自身が創り上げてきたもの。
そういった一面を知ることで、彼の言動から受ける刺激や気づきも深く、多くなりますね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

参考記事を貼り付ければ良いのですが、もうずっと誰かに話したくて、駄文になると分かり
つつも取り上げてしまいました。
文字制限のある中で強引にまとめましたので、分かりにくい点があったらお許しください。
時系列に出来事を並べるだけになってしまいましたが、行間に起きていた当時の現場はどの
ような状況だったのでしょう。
想像するだけで恐ろしい。。

自分の悩みや苦しみなんてチーーッポケなものだ!
そう思わせてくれる強力な鎮痛剤のようなお話でした。

みなさん今週もお疲れさまでした!
素敵な週末をお過ごしください!!