みなさん、おはようございます!
金曜日の担当、ケアビジネスパートナーズの尾添です。
日ごろ、「自立」「自立支援」という言葉をよく口にします。
業界内では重要とされる言葉・考え方として定着していますが、この「自立」という言葉、
その真の意味を理解して使っているのだろうかと感じる瞬間がありました。
何かあれば“ジリツー”と訴えている自分自身への不安。。
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というわけで、本日のメルマガです!
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■■自立について改めて考える
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◆『人の手助けを借りて15分で服を着て仕事に出かけられる人間は、自分で衣服を着る
のに2時間かかるために家にいるほかない人間より自立している』
目や耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、過去に自立生活について言及
された文章の一節です。
この考え方がどうこうではなく、今の時代における“自立”について考えさせられる言葉
だと思いませんか?
◆日頃から“自立”とか“自立支援”という言葉を使う機会が多くあります。
つい最近も自社の介護現場で、日ごろご利用者に必要以上に関わっているのではないかと
いう話題になり、意見を求められたときに、「残存能力の維持・活用は介護における重要
なテーマであり、我々も意識すべきだ」といった教科書のような話をしました。
が・・・少し経ってから、どうにも自分の発言に違和感が残り、久しぶりに過去に勉強し
たテキストを見直したときに目に飛び込んできたのが冒頭の一節です。
◆次に、私たちが拠り所にする「介護保険法」の基本理念についても見直してみました。
・自立とは、他者からの援助を受けないことを意味するのではない。
・老いや障がいがあっても、自分の主体的な生活を実現していくために自分で出来ること
を自分で行っていくことは、身体面での自立はもちろん、精神面での自立(自律)におい
ても重要な意味を持つ。
そんな言葉を見つけました。
介護をはじめとした福祉における「自立支援」とは、「高齢者や障がい者が自分の暮らし
に自信と誇りがもてるよう、利用者自身の生きる意欲や生きる希望を支えていこうとする
もの」なのです。
ADLからQOL、ですね。
◆歩行困難や認知症を課題とする高齢者の数は増え続けており、そもそも寿命自体が延び
ることで介護を必要とする絶対数も増え続けています。
そのような状況下、私は約12年前にこの業界に飛び込んで以来、現場において高齢者や
障がい者の課題に真摯に取り組む方々をたくさん目にしてきました。
そして、働く人の技術や知識の奥深さにも触れてきました。
まさにプロフェッショナルと呼びに相応しく、もっと認知され、評価されるべきだと心から
思っています。
そんなプロフェッショナルにとって、この「ADLからQOL」という考え、「自立支援」
という命題は、これから一層その重要性を増してくるのだと思います。
◆最後に
上記の観点で改めてCBPとして支援し推進している事業に注目していただきたいです。
このブログでも何度か登場しているかと思いますが『ショッピングリハビリ事業』そして
『久遠チョコレート事業』です。
誤解しないでください!事業モデルを自慢したりPRしたいのではありません!
決して順調に進んでいるということを言いたいのではありませんし、むしろ現実は毎日が
苦悩、試行錯誤、そして挑戦の連続です。
それでも見て欲しいのは、利用者の顔や様子であり、働くスタッフの顔や様子です。
そして、そこから透けて見える「目指す自立の姿」です。
◆人口構造の変化や多様性など、既存の法律やルールだけでは解決に至らない社会になり
つつあります。
事業を通じて何を成すか。
我々の次の世代、未来に向けて、いま一度考えたいことですね。
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以上、何かのお役に立てれば幸いです。
ブログを書きながら、改めて我々の業界は今後の街づくり・社会づくりのカギを握ってい
ると感じます!
高齢者や障がい者を家族としてサポートする多くの方々にとって、テクノロジーの進化と
ともに我々の経験や見地がお役立ちできることを願うばかりです。
みなさん今週も本当にお疲れさまでした!
どうぞステキな週末をお過ごしください!!