[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2482]

先週末のメルマガ内容から、約20年前に出会った言葉を思い出しました^^

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「「健康・医療・介護などに関して、必要な時に相談できる専門職や
その連携が地域で確保され、更にそれを自ら選べること」

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先週の16日に開催された、

“第19回医療介護総合確保促進会議”

の一部抜粋です。

関心をお持ちの皆様は、下記をご確認くださいませ。

https://www.mhlw.go.jp/stf/index_00035.html

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では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■先週末のメルマガ内容から、約20年前に出会った言葉を思い出しました^^
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●「もうすぐ人間の仕事を奪う? ロボットが1日2万5000個のラズベリーを収穫」・・・・
そんな“ラズベリー収穫ロボット”の記事からいろいろ思考の拡がり・深耕についてお伝
えさせていただいていた、先週末の尾添のメルマガ。

●「もともとロボットやAiは、人間が不可能とすることを可能にすることにこそ価値が
あるのだと考えています」「確かに、この記事にあるようにラズベリーの収穫量を圧倒
的に増やすことも進化なのですが、人間が2人・3人いれば同じだけ収穫することは可能
です」

●「周囲を見渡すと「今よりも効率的になる」という商品やサービスが溢れており、も
ちろん素晴らしいものも多くあるのですが、一方で人が活躍する機会を失っているという
側面も見逃せません」

●「上手く言えませんが、我々は困難に感じることの解決をテクノロジーに求めすぎるあ
まり結果として自らの居場所を失いつつあることに気づいていないのではないでしょうか」
・・・・そんな彼の言葉を読みながら、私はふと、とある方から教わった、ある言葉を思い出
していました。その言葉とは、「知足経済(=“足る”を“知る”経済)」というもの。

●20代後半、私が「関西咢堂塾(=憲政の神様・尾崎幸雄氏の精神を次世代に引き継ぐこ
とを目的とした社会人塾)」の初代事務局長を務めていた当時、様々な識者の方にゲスト
スピーカーとしてお越しいただき、様々な切り口から大所高所のお話を伺う機会があった
のですが(今思うと本当にいい経験でした^^)、

●ある時、在スイス大使をお務めになられていた村田光平(むらたみつへい)先生の話を
伺う中で出てきたのがこの「知足経済」という言葉・考え方でした。

●例えば、「高速道路をETC化することで、確かに渋滞は緩和され、非常に便利になった」
「しかし、その一方、そこで働く方々の雇用は失われた」・・・・申し上げるまでもないかも
しれませんが、勿論、ETC化を否定したいわけでも何でもありません。大切なのは、

●生産性向上を追求するその一方で、“トレードオフ(=利便性が高まる一方で、失われ
るものもある)”が生まれる可能性もある、ということをしっかり認識する必要がありま
すよ、ということだと思います。そして、そこまでを見据えた上で、

●「本当に実行するのか」或いは「しないのか」、もしくは「実行するにしても、トレー
ドオフ現象を最小化させるために、更に創意工夫を加えるか」を“目先”だけではなく
“未来”を見据えて判断する必要があるのではないか。それが“知足経済”という言葉の
意味するところだ、と私は理解しています。

●確かに日本では人口減少が急ピッチで進んでおり、過去に比べても労働力が不足してい
ることも明らかです。でも、その一方で、“生産性向上”至上社会の弊害・負の遺産とし
て、“排除(言葉は少々辛辣ですが)”されている方々が沢山生まれているのも事実(高齢
者、とか、障がい者、とか・・・・)。

●そんな、アンバランスな社会を見つめながら、「福祉の専門性を有した我々福祉業界だ
からこそ、日本、いや、世界の未来に向けて創出できる“我々ならではの”価値が在るので
はないだろうか」あらためて“知足経済”に立脚した考え方で未来を見つめていきたいもの
だなぁ、と、そんな想いを強めた、そんな週末の穏やかな一時でした^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は2件のオンラインミーティングと
1件のリアルミーティング。

終了後は茨城県某所へ移動し、

地域を元気にする活動に勤しまれている法人様との意見交換を行います。

皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?

では、互いに充実した1日となるよう、今日も共に頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。