[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2481]

人材難とテクノロジーの進化

みなさん、おはようございます!
金曜日の担当、ケアビジネスパートナーズの尾添です。

今日は・・・実は大分県別府市にいます。
地元だけではなく全国区で注目を集めるオムロン太陽株式会社にお伺いし、未来デザインに
ついてディスカッションさせていただきました。
CBP会員の皆様には視察会でご一緒した方も多いかと思います。
今回も、とにかく刺激的で気づきの多い機会でした!
その内容は後日に改めて報告させていただきます!
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というわけで、本日のメルマガです!

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■■人材難とテクノロジーの進化
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◆少しどころか、だいぶ以前にネットで見つけた、とある記事を思い出しました。
『もうすぐ人間の仕事を奪う? ロボットが1日2万5000個のラズベリーを収穫』
外国の農場における、ラズベリー収穫ロボットの話です。
その記事に曰く「スーパーに陳列できるレベルの熟れ具合を判別」し、「1日に2万5千個
以上を収穫(ちなみに人間だと1万5千個程度)」するロボットとのこと。
傷みやすく繊細な取り扱いが求められるラズベリーで成功すれば、次々と他の果物にも応用
されるだろうと記載がありました。

◆この記事、普通に読めば、テクノロジーの進化によって農業における「手間」が改善され
農家の人が助かる話のように思えますが、どこか素直に受け入れられない自分がいます。
農業は、介護と同じく人材難に苦しむ業界と言われており、テクノロジーや海外からの人材
の受け入れなども急ピッチで進んでいます。
その意味でもテクノロジーの進化は歓迎されることでしょうし、少し前のブログでも紹介し
ましたが、歴史を振り返れば(良い悪いの議論は別として)様々な肥料や農薬、またF1種
と呼ばれる種の登場など効率化に繋がる画期的な救世主が登場し続けているのも農業です。

◆私見です。
もともとロボットやAiは、人間が不可能とすることを可能にすることにこそ価値があるの
だと考えています。
確かに、この記事にあるようにラズベリーの収穫量を圧倒的に増やすことも進化なのですが、
人間が2人・3人いれば同じだけ収穫することは可能です。
周囲を見渡すと「今よりも効率的になる」という商品やサービスが溢れており、もちろん
素晴らしいものも多くあるのですが、一方で人が活躍する機会を失っているという側面も
見逃せません。
もちろん、世の中の流れと言ってしまえば、その通りなのですが。。
上手く言えませんが、我々は困難に感じることの解決をテクノロジーに求めすぎるあまり、
結果として自らの居場所を失いつつあることに気づいていないのではないでしょうか。

◆人口減少時代にあって効率化は必要なことではありますが、メディアで「人材難」「大規模
リストラ」「人手不要の新技術」などニュースを目にするたび、これから行き着く未来のこと
を考えてしまいます。
繰り返しますが私見であり、人間が出来ることを効率性という名目のもとオートメーション化
することの良し悪しは簡単には言えません。

◆でも、こう思います。
我々は、何でもかんでも効率化を求めるようになり、額に汗をかいて労働することを避ける
ようになったのではないか。
労働こそ美徳なんて言うと今の時代にはタブー視されるのかも知れませんが、働く以上は大切
にしたい考えです。
人間とテクノロジーは共存すべきパートナーであり、どちらかがどちらかに取って代わるもの
ではありません。
取って代わるなんて考えたら、恐ろしい未来しか見えません。
経営だって現場仕事だって、いつまでも人間にできること、人間がするべきことには誇りを
もって取り組んでいきたいものです。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。
お伝えしたかったことの半分も書けなかったように思いますが、きっとそれは大分の地で味わ
った麦焼酎のせいです。(いや、自分のせいです。。)
この余韻や感動は、きっとChat GPTには表現できないだろうと強がりながら、今日のブログ
を終わりにします。

みなさん今週も本当にお疲れさまでした!
どうぞステキな週末をお過ごしください!!