おはようございます、
ケアビジネスパートナーズの原田です。
先日、マスク装備が原因で気分が悪くなり、
道端で座り込んでしまう高齢者の女性を目にしました。
(勿論、かけよって声がけさせていただきましたが)
ますます暑くなってくるこれからの季節、
皆様のご利用者は勿論のこと、
皆様自身もくれぐれもお気を付け下さいませ。
(私も気を付けます)
では、本日のメルマガに入らせていただきます。
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■■失敗しにくい新規事業の進め方について意見交換を行いました。
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●先日、近畿地区の介護経営者(A社長)とオンラインで意見交換させていただいた時の事。
「スタッフ発案のもと、とあるユニークな取り組みを始めたい」という話の流れの中で、次
のようなご質問をいただく機会がありました。
●「一気に全体コンセプトを変えてしまうのはリスクも高いので、先ずは、週に1回、とか、
2回とかから新しいコンセプトを導入してみる、という考え方で進めても問題ないでしょう
か?」・・・・私の回答は次の通りです。
●「結論から申し上げますと、「はい、問題ありません」、と言いますか、先ずは、仰せの
考え方で進める方が、事業としては間違いなく適切です。新しい試みを始める際は先ず、実
現可能性や発生リスクを検証するための「テスト導入」というプロセスを踏むことが何より
重要です」
●「その上で、検証結果を基に、新しいアイデアの有効性、導入可否を判断する。このアプ
ローチは、一般的には「フィジビリティスタディ」と呼ばれており、多くの企業で導入され
ている手法です(以下、FSと略します)」
●「例えば、同じ近畿地区のデイサービスでは以前、1日のご利用者比率で女性が圧倒的に
多いという現状の中、男性がなかなか馴染みづらそうにしている様子を見て、「男性だけの
日をつくってはどうか?」と発想しました」
●「男性が喜びそうな企画を考え、それらをもとに先ずは地域のケアマネに相談したところ、
「そういうデイがあれば、何人かご紹介したい方がいる」との好感触(=第一弾のFS)。そ
こで、先ずは週に1回、「男性デー」を設けたところ、これが噂を呼んで、3ヵ月もしない間
に一日の定員に達してしまいました(=第二弾のFS)」
●「その後、問い合わせが止まらない状態を踏まえ、もう1日増やすことをテストしてみまし
たが(=第三弾のFS)、その日は結局、3ヵ月が経過しても定員の7割程度にしか達せず、目
標としていた8割には手が届きませんでした。結果として、男性デーは「週に1回」という経
営判断に。残念ながらこの事業所、諸事情があり閉鎖してしまったのですが、最後まで「男
性デー」は続けておられたようです」・・・・
●・・・・新たな取り組みには、「大きな可能性」と「見えないリスク」が常に付きまといます。
現在の環境下、様々なチャレンジをお考えになっている経営者・幹部の方々も多いと思いま
すが、その場合は是非、“一気呵成に進める”のではなく、頭の中をクールダウンさせた上で、
“刻んで考える””刻んで進める”ことを意識してみてもいいかもしれませんね。
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以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は、朝から東京都心で対面打合せ。
その後、午後は弊社主催のセミナー
“Withコロナ時代の介護経営を考える”
で熱く(?)語り、
その後は更に打合せが続きます。
皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?
では、互いに充実した1日となるよう、共に頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。