[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1099]

興味深い記事を読みました(2)。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

「交通機関の衰退した過疎地で運転免許を返納したり、

買い物に困ったりしている高齢者らの交通手段を充実
させるため、

介護保険制度の送迎サービスを活用する」

厚生労働省と国土交通省が共管のもと、

上記方針を決めたようですね。

今年度に介護保険法や道路運送法に基づく指針を改正し、

来年度から市区町村が実施する計画に落とし込む方針
だとのこと。

興味をお持ちの方は、下記記事をご参照下さい
ませ。

https://medical-tribune.co.jp/news/2017/1002511011/

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■興味深い記事を読みました(2)。
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●昨日はライザップグループに対する堀江貴文氏の分析コメントを抜粋・紹介させていた
だきましたが、本日も引き続き、思考の整理になり、とても勉強になるな、と感じた記事か
らの抜粋を共有させていただきたく思います。一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授で
あり、「ストーリーとしての競争戦略」等の著者としても有名な、楠木建氏の論考からの抜
粋についてです(昨日同様、お伝えしたい内容をはっきりと浮き上がらせるため、多少、個
人の感覚で記事本文を換骨奪胎している部分もありますので、予めご容赦下さいませ)。

●「長期利益の源泉に注目すると、企業の経営スタイルは2つに大別できるというのが僕
の基本的な視座だ。ひとつは、外部環境の機会をとらえて、それを利益に転化しようとする
「オポチュニティ企業」(以下、O企業)。もうひとつは、企業内部で創造する価値で稼ごう
とする「クオリティ企業」(以下、Q企業)だ。」(以降、抜粋続く)

●「O企業の経営では、企業を取り巻く外部環境で生まれては消えていくオポチュニティ
を、いかに早く(もしくは適切なタイミングで)、いかに強い握力で捉えるかが勝負となる。
経済成長期は、商売のオポチュニティが次から次へと生まれる。経済成長期は、どこの国や
地域でも、O企業が主役となる。」(以降、抜粋続く)

●「成熟期に入って久しい日本では、かつての高度経済成長期のような「あからさまなオポ
チュニティ」は減衰する。ただし、国としては成熟していても、スマホ経由のウェブサービ
スやゲーム、IoTなど、新しいテクノロジーが旺盛に生まれる分野では豊かなオポチュニテ
ィがある。こういう産業分野では日本でもO企業が前面に出てくる。その親玉に相当する
のがソフトバンクだ。DMMやDeNAにしても、いち早くオポチュニティを捉え、その拡
大に乗ることを稼ぐ力の機軸にしているO企業である。」(以降、抜粋続く)

●「一方のQ企業は、事業の間口を相対的に狭く取り、そこを時間をかけて深耕する。外
部環境にあからさまなオポチュニティがなくても、内部で独自の価値を創造することに稼
ぐ力の軸足を据える。日本や欧州のような成熟した国や地域では、マクロで見ればQ企業
が主役になる。日本における「Q企業」の代表例として挙げられるのは、モーターという領
域に特化し、価値を生み出してきた、永守重信社長率いる日本電産が良いモデルと言えるだ
ろう。」(以降、抜粋続く)

●「ただし、この分類でのQの意味合いに注意が必要である。それは「ものづくりの力」
だとか「きめ細かいサービス」というような、表面に見えるアウトプットの質ではない。そ
の企業独自の、競争の中で差別化された価値を創造する戦略ストーリー全体のクオリティ
のことを意味している。」(以降、抜粋続く)

●「O企業にとって、オポチュニティの追い風があるときは、それを捉えることが第一義的
な目的になる。とにかくトップラインを上げることがカギで、利益は成長についてくるとい
う構えになる。腰を据えて独自のクオリティに磨きをかけている場合ではない。」(以降、抜
粋続く)

●「逆に、特定の事業ドメインを深掘りしてクオリティを追求しようとすれば、次から次へ
と生まれるオポチュニティにいちいち手を出しているヒマはない。資源の分散になり、独自
価値の追求を阻害する。このように、OとQは片方を追いかけると、片方が難しくなる関
係にある。」(以上、抜粋終了)・・・・・・・・

●自社は果たして“O企業”を目指すのか、それとも“Q企業”を目指すのか。その定義・
軸の持ち方によって、未来に向けた成長ストーリーや打ち手は大きく変わってきます。特に
大きな経営資源を有さない中堅中小企業にとって、この選択・意思決定は、企業の存亡に関
わる、とても重要な経営判断ではないでしょうか(どっちつかずになると、貴重な経営資源
を浪費してしまう可能性だってありますものね)。

●さて、皆様は上記の問いに対し、どのように自答されますでしょうか?「そんなこと、分
かり切った話だよ」と思ったとしても、あらためて再認識することで、更に自社の進むべき
道が明確に見えてきたり、或いは意志が強化されるかもしれません。その意味でも一度、未
来に向けた自社の“軸”について、あらためて見つめ直してみても悪くないかもしれません
ね。

※引用元記事はこちら

https://newspicks.com/news/2523620

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一番の飛行機で名古屋へ移動。

愛知県内で視察・打合せを済ませ、

夕方の便で福岡へ再びとんぼ返り。

明日の熊本出張に備えます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。