[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1035]

“自尊心”と“他尊心”をバランスよく醸成するには。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

一昨日の27日、公益社団法人日本看護協会が
今年度の活動方針について記者会見を行った
ようですね。

重点政策の1つには、

“地域包括ケアにおける看護提供体制の構築”

が掲げられています。

興味をお持ちの皆様は是非、本内容をご確認
下さいませ。

※2017年度第1回記者会見の資料はこちら

http://www.nurse.or.jp/home/news/02417.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■“自尊心”と“他尊心”をバランスよく醸成するには。
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●先日、関西地区の介護経営者(A社長)と人材育成について意見交換させていただいた折、
次のようなご質問をいただきました。「原田さん、私は、いいチームをつくるためには、チ
ームメンバー各々が“自尊心”と共に“他尊心”を持つ必要がある、と思っています。この
2つをバランスよく醸成させる方法って、何かありますかね?」

●何と直球なご質問、と若干、心の中で焦りを感じつつ^^、でも、せっかくなので何かない
かなぁ、と、自身の頭の中の引き出しを総動員していたところ、かつて、外食企業の支援を
させていただいていた頃に行っていたある取り組みを思い出し、A社長にご紹介させていた
だきました。

●その後、何らかの脳内覚醒が起こったのか、A社長は一瞬空を仰ぎ、その後、一心不乱にペン
を走らせました。そして、しばしの間(沈黙)を経た後、「有益なヒントをありがとうございます。
頭が色々動いてきました。ちょっと、考えます」という、とても嬉しいレスポンスをいただくこと
が出来ました。今日は、その時にお伝えさせていただいた取り組みを皆様にもご紹介させていただ
きたく思います。当時、“10 for self、10 for ohers”と呼んでいた取り組みについてです。

●“10 for self、10 for ohers”の取り組み内容は至ってシンプル。3ヵ月に1回、「自らの
いいところ・頑張ったところを10個箇条書きで書き出し、」「メンバー各々のいいところ・
頑張ったところ、凄いな、と思ったところを10個箇条書きで書き出す」たった、これだけ
の取り組みでした。

●ただし、一つだけ厳格なルールがありました。それは、“何故そう思ったのか”に対する
根拠も必ず添えて書かなければならない、と言う事(あの時、〇〇という行動を取っていま
したよね、とか、〇〇と発言されていましたよね、とか)。これは、適当な“おべんちゃら”
を防ぐための取り組みです。

●また、公式ルールではなかったのですが、一つ、暗黙のルールもありました。それは、3
ヵ月に一度のサイクルの中で、「10個中1個でもいいので、3か月前には記載していなかっ
た“いいところ・頑張ったところ・凄いなと思ったところ”を新たにひねり出す」というこ
と。それを続ける事で、職場の空気は見違えるように変わっていったそうです(私が支援に
入らせていただいた時には既にその取り組みが定着していました)。

●確かに“自尊心”“他尊心”の両方を備えた個々人が集えば、“いいチームづくり”の土壌
は一定程度形成された、とも言えるのかもしれません。まだまだいろんな工夫・アイデアが
出来ると思います。“こういう視点、大事だな”と思われた方は一度、私の事例を叩きにしつつ、
“うちではどんな取り組みが考えられるか”、社内で意見交換してみても面白いかも知れませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日も東京都心で打合せが続きます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。