[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1427]

深い“問い”をうかがう機会がありました。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

先週末の18日に開催された、

“全国厚生労働関係部局長会議”。

既に資料がアップされているようですね。

結構重要な会議かと思いますので、

関心をお持ちの皆様は是非、下記をご確認くださいませ。

https://www.mhlw.go.jp/topics/2019/01/tp0107-1.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■深い“問い”をうかがう機会がありました。
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●先日、首都圏地区の介護経営者(A理事長)にお時間をいただき、色々、取り組まれてい
る独自の動きについてお話をお聞かせいただいていた時の事。「なるほど。言われてみれば、
確かにそうかもしれないな、、、、」とあらためて気付き&課題を感じた、とあるエピソー
ドについてうかがう機会がありました。

●このA理事長からうかがったお話、私と同様、いや、私以上に何かを“感じ”取られる方もき
っと数多くいらっしゃるかもしれない?という想いのもと、本日は是非、私がA理事長からう
かがい、“なるほど、確かに”と感じた内容を皆様にも共有させていただきたく思います。以下、
海外から働きに来られているスタッフ(Bさん)からA理事長が受けた“素朴な質問”についてで
す。

●「介護保険を導入して、日本は果たして幸せになったのでしょうか?」Bさんから唐突に質問
を受けたA理事長。「どういう意味なのだろう?」と一瞬戸惑いつつも、一呼吸おいて「うん。
それはもちろん、幸せになったと思うよ」と返答したところ、

●「それは一体、誰の幸せなのでしょうか?」Bさんより続けて聞かれ、一瞬、言葉に詰まってし
まわれたそうです。この話、当然ながら、サービスを受けておられる“高齢者”を想定しながらの問
答だった訳ですが、

●「介護保険が導入されたことで、高齢者は“本当に”幸せになったのだろうか?」とA理事長自身、
自問自答する中で、「いや、一概に“幸せになった”とは言い切れないかもしれないなぁ、、、」と
いう、先の回答とは真逆の想いがふと、自身の頭の中で湧き上がってこられたそうです。

●「確かに、昔はもっと自由な暮らしぶりだったかもしれないんですよね」介護保険が導入される
少し前から高齢者介護に携わっていらしたA理事長は昔を思い出し、そのようにおっしゃっていまし
た。「好きな時に起きて、好きな時にご飯を食べて、好きなように時間を過ごして、、、、」

●「そう考えてみると、確かに今の介護サービスは、かつてのそれと比較すると“管理的”な要素が強
まってきており、その結果、以前に比べて”自由”な部分が失われてしまっているかもしれない。この
状況で“高齢者は幸せだ”って、果たして本当に言えるのだろうか?」・・・・そんな思いが頭をよぎり、
上記の通り、言葉を詰まらせてしまった、とのことでした。。。。

●介護保険を活用して事業を行う以上、介護保険が目指すものを意識し、かつ、コンプライアンスを
徹底することは当然、大前提となる訳ですが、それがあまりにも“当たり前の事”になりすぎる中で、
無意識のうちに、高齢者にとっての“真の幸せ”というものが図らずも“後回し”になってしまっている
(or“犠牲”になってしまっている)なんてことはありませんでしょうか?

●・・・・さて、上記のお話、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?少しでも心に引っ掛かり
を感じられた方は、一度、時間を取り、自身の考えを整理すると共に、「では、どうするか?」と更に
思考を深めてみても悪くないかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中より札幌、および札幌近郊で打合せが
続きます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。