[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1174]

“〇〇”ではなく“◇◇”で勝負する。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

「生活保護者の医療扶助適正化を念頭に、

医学的に問題ないと医師が判断することを前提に、

生活保護者には、相対的に価格の安い後発医薬品(ジェネリック医薬品)
の使用を原則とする」

上記内容を含んだ法案が2月9日、閣議決定されたようですね。

関心をお持ちの皆様はこちらをご確認下さいませ。

https://articles001.joint-kaigo.com/article-6/pg0033.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■“〇〇”ではなく“◇◇”で勝負する。
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●先日、北関東地区の介護経営者(A社長)と今後の経営について意見交換させていただい
た時の事。セミナーを通じて出会い、その後、ご連絡をいただき、初めて個別でお話させて
いただいたのですが、非常に安定感のある考え方に「凄い若手経営者がいるものだなぁ」と
驚いた出来事がありました(ちなみにA社長の年齢は30代前半です^^)。

●今日は是非、A社長とのやり取りで特に印象に残った内容を皆様にも共有させていただ
きたく思います。「“体格”ではなく“体質”で勝負する」というA社長の経営哲学につい
てです(以下、A社長の言葉を記載させていただきます)。

●「ここ数年、色々考えましたが、私はこれからは“体格”ではなく“体質”を意識した経営
を行っていく、と決めました。というのも、私どもの地域にも介護保険前から活動されて
いる、歴史と規模を併せ持つ社会福祉法人があるのですが、彼らを追随しながら、顧客の
時系列に合わせて様々なサービスを網羅させて生き残っていく(=“体格(=経営規模)”
勝負)というストーリーはどうも私にはしっくりこないんですよね」

●「それよりも私は、今も意識して取り組んでいる“認知症対応能力の高さ”を研ぎ澄ませ
て行こう、と決めました。そして、その上でサービスの品質を担保するためにも、やみくも
に“体格”を追うことは絶対にしない、と」

●「加えて、そのことを自社の“強み”として捉え、以前、原田さんからセミナーで教わっ
たように、“うちの会社は介護の品質にこだわりたいため、我々が自信を持ってサービスを
お届けできる範囲でしか事業拡大を行いません”というようなメッセージを地域に積極的
に発信していきたいと思っています。いわば“逆転の発想”ですよね」

●「一方、“体格”を追わない、ということは、顧客数×顧客単価の“顧客数”を安易に追わな
い、ということとほぼ同義です。でも、そんな中でも勿論、成長は追い続けていたい。その
為には、“顧客数”をやみくもに増やしていくよりも“顧客単価”を伸ばしていくことが重要に
なってくると思うんです」

●「その実現のためには既存ご利用者との接点を今以上に強化していくと共に、認知症家
族がお困りの部分をサポートできるサービス(保険外)を新たに開発し、地域に発信して
いくことが必要になります。同時に、職員一人ひとりに“サービスマインドを持ったエキス
パート”というセルフイメージを持ってもらうことで、仕事に対する“やりがい”や“誇り”を
高めてきたいんです」

●「加えて、“地域で一番の給料が払える会社”というもう一つの目標も必ず両立させたい。
色々申し上げましたが、今、お話した全てを実現させる為にも私自身がもっと成長してい
かねばならず、是非、今後、原田さんから様々な情報やアドバイスを受けることが出来れ
ばと考えています。是非、よろしくお願いします」・・・・
※ちなみにA社長は現在、弊社会員サービス”ケアビジネス研究会”へのご入会を検討されて
います

http://carebp.com/landing/carebp/

●さて、上記A社長の話、皆様はどのように感じられましたでしょうか?“鉄則”はあれ
ど、“唯一絶対解”がある訳ではないのが経営の難しいところでもあり、面白いところでも
ある訳ですが、そんな中、今後、皆様はどういう方向で舵取りを進めていかれますでしょ
うか?法改正施行の直前でもある今、中長期的な視野・視点にたち、是非、あらためて自
らの心に問いかけてみても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は弊社社員と名古屋でミーティング。

午後は

“東海ケアビジネス研究会”

を開催し、東海地区の介護経営者・幹部の皆様と切磋琢磨。

終了後、18時30分より、

弊社パートナーである社会保険労務士の先生と共に、

セミナーを開催します。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。