[ケアビジネスSHINKA論 Vol.965]

“マニュアル”を単なる“作業教則本”で終わらせないために。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

介護施設で起きた高齢者の事故を巡り、

利用者側が施設側を相手に起こした裁判事例を
分析した手引書

“介護事故を考えることになったら読む本”

が今春に発刊となるようですね。

編者は大阪弁護士会 高齢者・障害者総合支援センター。

1996年からの20年間に全国の地・高裁で
言い渡された判決95件を集め、

分析された内容となっているそうです。

興味をお持ちの方は是非、頭の片隅に置いて
おいてもいいかもしれませんね。

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
■■
■■“マニュアル”を単なる“作業教則本”で終わらせないために。
■■
───────────────────────────────────

●先日、首都圏地区の介護経営者様と業務マニュアルづくりについて意見交換を行う機会があったのですが、その中で私自身、過去、数多くフランチャイズ系のマニュアル作りに携わってきた経験から「とても重要だ」と感じている点があり、そのことをお伝えさせていただいたところ、「そういう視点でマニュアルを見た事がなかった。その視点でどんどん修正・付加していけば、企業にとっての素晴らしい“財産”になりますね」という言葉をいただきました。今日は、その内容のエッセンスについて、「ハーバードで一番人気の国・日本(PHP文庫・佐藤智恵著)」からの抜粋・引用という形で皆様にお伝えさせていただきます。「マニュアルは“カイゼン”の起点である」というコンセプトについてです。

●『「カイゼン」は、優れた品質の製品や新しい技術を生み出すだけではない。働く人々に仕事の意味と誇りを与える。ハーバードビジネススクール・ラマン教授が強調しているのはその点だ。「たとえば私がトヨタの組立ラインで働く従業員で、私の仕事は右側の前輪を設置する事だったとしましょう。トヨタのマネージャーは、「前輪をつけるだけがあなたの仕事ではありません。どうしたらもっと迅速にミスなく前輪をつけられるか考えるのもあなたの仕事です」といって、従業員に仕事の意味を与えるのです。単純作業ではなく、会社に役立つための改善策を考えるのが自分の仕事だと分かれば、誰でもやる気になりますよね』・・・・・・・・・

●今、弊社でも、某法人様の介護業務マニュアルのリニューアルをお手伝いさせていただいているのですが、正に、この“カイゼン”発想の土台・出発点という位置づけのもと、“マニュアル”作成に取り組んでいるところです。膨大な時間やお金をかけて一生懸命作成された“マニュアル”に血を通わせることが出来るかどうかは、法人幹部の意識とその後の運用の仕組みにかかっている、と言っても過言ではないでしょう。

●皆様の社内にある“マニュアル”は、活き活き、血の通ったものになっているでしょうか?“ドキッ”とされた方は上記文章を読み返し、どのように活用していけばよいのかについてあらためて考えてみるもの悪くないかもしれませんね。

───────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、東京都心にて、先週告知させて
いただきました

「デイサービス“新事業”開発塾」

の講師を務めさせていただきます。
(もっと早めに告知してくれれば、、という
声を幾人かの方からいただきました。その
通りですね、申し訳ございません(汗))

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。