[ケアビジネスSHINKA論 Vol.892]

厳しい時にこそ持つべきスタンス(2)。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

いよいよ年末、最終月が始まりましたね。

職種によっては年末、年始等関係なく働く
方もいらっしゃるでしょうが、

一つの区切りであることは間違いありません。

自分自身、満足できる形で2016年を締めたい
ものです。

では、本日のメルマガに入らせていただきます^^

今日の視点──────────────────────────────
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■■厳しい時にこそ持つべきスタンス(2)。
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●先日、松下幸之助氏(故)を崇拝されている関西地区の介護経営者と現状やこれからについて意見交換をしていた際、ほぼ同じタイミングで同氏のエピソード・言葉を思い出す、という、非常に珍しい体験をしました。今日は、その時に2人して思い出した逸話を皆様にもご紹介させていただきます。有名な話なのでご存知の方も多いかもしれません、同氏の有名な言葉、「3%のコストダウンは難しいが、3割ならばすぐにできる」についてです。

●上記の言葉は、カーラジオのコストダウンを求められたときに、松下幸之助が事業部長に語ったもの。当時、松下電器はトヨタから車載カーラジオについて、毎年、3%のコストダウンを求められていたそうですが、ある年、アメリカに輸出する戦略車種“コロナ”の販売促進のため、突如、「3割、安くしてくれないか」という、いわゆる“無茶ぶり”をされたそうです。

●常識の枠を超えた要求に担当の事業部長は当然ながら“無理”と判断し、お断りすることを考えていました。しかし、その際、松下幸之助氏は「ちょっと待て。落ち着いて考えてみよう」と事業部長を諭しながら、次のような言葉を発されました。

●「3%だったら、今までの延長線上でコストダウンを考える。しかし、3割下げるにはそもそもの商品の大きさを小さくする等、商品設計からやり直さなければならない。そうだとしたら、3割は無理ではない。やってみよう」・・・・・・結果、どうなったか?何と、すべてについてゼロから設計をやり直し、なんとか3割のコストダウン目標を無事にやりきったそうです。

●総合事業開始に伴う報酬削減等、ある側面から見れば、今の介護業界は、トヨタから“3割カット”を求められた松下電器のような状況に在る、という見方も出来るのかもしれません。そのような局面に対し、“強がり”ではなく“素直”“自然体”な心持ちの中、主体性を発揮しつつ、経営者としてどのような判断を自ら“選び取る”のか?(=“無理”と見るか?“チャンス”と見るか?)

●先日行われた“東海ケアビジネス研究会”にご参加いただいた、ある介護経営者の言葉を思い出します。「総合事業開始に伴い、要支援者向けサポートから撤退しようと考えている事業者もあるようですが、うちの職員は発想が全く逆なんですよ。“社長、ここからが大チャンスです!今ならやり方次第で総取り出来ますよ!”ですって(笑)」この言葉、同じ経営者・幹部として、あらためて噛みしめてみても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は朝10時30分から熊本で打合せ。

以降、博多にて打合せ&デスクワークが続きます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。