[ケアビジネスSHINKA論 Vol.848]

大手ハウスメーカーが相次いで介護サービス拠点拡大計画を発表

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の鈴木です。
今週もよろしくお願い致します。

大阪市内に卓球デイサービスがあるそうです。報道によれば整骨院を営む福田英夫氏が今年1月に「やわらぎ卓球デイサービス」として開所したそうです。もともとは2007年に開いた一般客向けの卓球場だったものの、加齢と共に衰えるバランス感覚や反射神経の向上に卓球が役立つ事に着目し、デイサービスを思いついたそうです。現在は、近隣の高齢者約30人が通い好評だそうです。「卓球を始めてから、毎日の疲れを感じなくなった。これからも続けたい」とは77歳の利用者の声。このサービス、リオ五輪の男子団体が銀メダルを獲得してからは問い合わせが普段の3から4倍に急増しているとのこと。

当たり前ではありますが、改めて全国各地に魅力的なサービスがたくさんあることを実感します。

では、本日のメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■大手ハウスメーカーが相次いで介護サービス拠点拡大計画を発表
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●26日パナソニックは、介護サービス拠点拡大計画を発表。発表によれば、泊まり、通い、訪問の複数サービスを一括して提供するショートスティ付き在宅介護サービス拠点「エイジフリーケアセンター」とサービス付き高齢者向け住宅「エイジフリーハウス」を2016年3月末の27拠点から2019年3月末まで350拠点まで増やすことを目指すとのことです。拠点拡大に伴う人員確保については「楽とは言わないが、今のところ間に合っている。」(パナソニックエイジフリー(大阪市門真市)和久定信社長)だそうです。

●また、積水ハウスは、サービス付き高齢者向け住宅事業の強化を発表。事業主体であるグループ会社「積和グランドマスト」(東京都渋谷区)は10月に名古屋に事務所を開設します。同社では東京、大阪に次ぐ拠点となりこれにより3大都市圏を中心とした事業展開となりますが、2019年までに累計5000戸の運営を目指すとのことです。

●それぞれの会社の思わくなどは、知る由もありませんが、しかしながら事業推進力のある会社が、高齢者住宅事業を更に大きく拡大するということになればそのインパクトは小さくなさそうで、既存の事業者にとってその影響は少なくないでしょう。サービスをみると両社ともその地域に根ざしながら、高齢者はその状況に応じたサービスが受けられるしくみになっている印象を受けます。

●いずれにせよ、どんなサービスであろうと利用者にとって魅力的なものが支持されることには変わりません。大手事業者が打ち出すサービスに対して、自社は地域のなかでどう強みを発揮していくのか。既存事業者にあっては、これから更なる競争(人の確保も含め)、魅力づくりが問われそうです。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

又、ご意見等もお聞かせ下さい。
今朝はお付き合いいただき、ありがとうございました。