[ケアビジネスSHINKA論 Vol.813]

“部下の気持ちを理解しろ”という指導は間違い!?

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

一昨日の2日、臨時閣議において、

新たな経済対策が決定されましたね。

事業規模は全部で28.1兆円。

“1億総活躍社会の実現の加速”

には3.5兆円を投入するそうです。

介護業界に関連する動きも記載されていますので、
(既に過去のメルマガで触れた内容ばかりですが)

特に経営者・幹部の皆様は“念のため”も含め、

是非、目を通されることをおススメします。
(介護業界関連の情報は主に3p~5pのあたりです)

http://www5.cao.go.jp/keizai1/keizaitaisaku/20160802_taisaku.pdf

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■“部下の気持ちを理解しろ”という指導は間違い!?
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●先日、首都圏の介護経営者・幹部の皆様と“一枚岩組織をどうつくっていくか”というテーマで意見交換をしていた際、私がサラリーマンとして勤めていた頃に教わった“一枚岩組織のつくりかた”をお伝えしたところ、「今までとは異なる視点で、とても参考になった」という言葉をいただきました。今日は、その時の内容を皆様にも共有させていただきたいと思います。“部下の気持ちを理解しろ、という指導は間違い?”という話です。

●「部下の気持ちをもっと考えろ!もっと理解しろ!」経営者がリーダーを指導する際、よく話している言葉の一つです。これはこれで決して“間違い”ではないと思いますが、私が勤めていた会社の会長は、この指導方法に対し、次のようにお話されていました。「“何故、部下の気持ちが分からない?”といってリーダーを叱るのではなく、“何故、上司の気持ちが分からない?”といって部下を叱るべきだ」

●初めてこの言葉を聞いた時、私は正直「え?」と驚きました。前述の介護経営者がおっしゃった通り、世の中で言われていることと正に“真逆”だと私も感じたからです。しかし、そこから更なる詳しい説明を聞き、「なるほど、確かにそうだ」と感じました。その当時の会長の言葉を走り書きした私のメモには、次のような内容の言葉が残っています。

「部下全員が人格者で、優秀な人間ばかりであるならば“部下の気持ちを考えろ”という指導もひょっとすると成り立つかもしれない。でも、一般的に考えて、そんなことは先ず有り得ない。それよりも、組織としては部下に対し、“上司に感情移入せよ”と指導をする方が遥かに効果性が高い。では、その上司は誰に感情移入するべきかといえば、その上の上司である。そして、その上の上司は、そのまた上の上司に感情移入する。そうしてどんどん上の上司、役員に辿り着き、最後は社長に感情移入する。そして、社長は最後に“お客様”に感情移入する。それで初めて組織は一枚岩になれる」

何となく、“言い得て妙”だと思いませんか?

●個人的には、「俺に感情移入しる」「俺ならどうするか?を考えて行動・判断しろ」という言葉を伝えた上で、さりげなく部下の気持ちを汲み取り、配慮する、というスタンスが一番好ましいのかなぁ、なんて思います。また、それと共に、“俺に感情移入しろ”という発言には、或る程度の“覚悟”も求められる、とも思います。この言葉、皆さんはどのようにお感じになりましたでしょうか?上記内容も踏まえつつ、一度、あらためて経営幹部の皆様と意見交換してみても面白いかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は東京でデスクワーク&打合せ。

夕方から明日の打合せ場所、北九州へ向かいます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。