[ケアビジネスSHINKA論 Vol.724]

プロジェクト・アリストテレスが導き出した結論。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

鹿児島~熊本~長崎~博多~大分へのロード(?)
を無事終え、

土曜の深夜に東京に戻ってまいりました。
(家族とも久々に対面しました^^)

毎回、私のセミナーに足を運んでいただける
事業者様との再会や、

新たな出会いもあり、

とても充実した九州出張となりました。

ご参加いただいた皆様、本当にありがとう
ございました!

と言いつつ、今週も、

週の前半は東京ですが、その後、再び九州へ
向かいます。

何だか最近、九州づいている私です。
(大好きな土地なのでむしろ嬉しいのですが^^)

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────
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■■プロジェクト・アリストテレスが導き出した結論。
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───────────────────参照元:現代ビジネスオンライン版

●先日、組織のパフォーマンス向上に関する興味深い記事を読みましたので、是非、皆様にも共有させていただきたいと思います。米グーグルが2012年に開始した、社員の生産性を極限まで高めることを目的とした労働改革プロジェクト「プロジェクト・アリストテレス」の調査結果についてです。

●グーグル社内には様々な業務に携わるチームが数百(!)もあるらしいのですが、それだけあると、中には生産性の高いチームもあれば、そうでないところも当然ながら出てきます。同じ会社の従業員なのに、何故、そのような違いが出るのか?この真因を探る為、「成功するチームのポイント」を導出することが、今回の「プロジェクト・アリストテレス」の最大ミッションでした。

●プロジェクトチームは先ず初めに社内の様々なチームを観察し、上手く行っているところと、そうでないところの違いを明らかにしようとしました。たとえば「同じチームに所属する社員(チームメイト)は、社外でも親しく付き合っているか」「彼らはどれくらいの頻度で一緒に食事をしているか」「彼らの学歴に共通性はあるか」「外向的な社員を集めてチームにするのがいいのか、それとも内向的な社員同士の方がいいのか」「彼らは同じ趣味を持っているか」等々です。しかし、結論として、これらの要素と労働生産性には相関関係を見出す事が出来ませんでした。

●その他にもチーム内で共有する「暗黙のルール」や「行動規準」、あるいは「チーム・カルチャー」が労働生産性に影響を及ぼすのではないか、等の要素も検証したようですが、残念ながら、この仮説も空振り。そこで、困り果てたプロジェクトチームは、集団心理学に関する学術論文など、アカデミックな調査結果を再度深く当たってみることにしたそうです。

●その中から浮かび上がってきたのは「他者への心遣いや同情、あるいは配慮や共感」といったメンタルな要素の重要性。つまり成功するグループ(チーム)では、これらの点が非常に上手くいっている、という共通項でした。たとえば、一つのチーム内で誰か一人だけ喋りまくって、他のチームメイトがほとんど黙り込んでいるチームは失敗する。逆に(途中で遮られるかどうかは別にして)チームメイト全員がほぼ同じ時間だけ発言するチームは成功する。しかも、それは暗黙のルールとして、そのような決まりを押し付けるのではなく、むしろ、自然にそうなるような雰囲気が、チーム内で醸成されることが成功の鍵だといいます。つまり「こんなことを言ったらチームメイトから馬鹿にされないだろうか」、あるいは「リーダーから叱られないだろうか」といった不安がチームのメンバーから払拭された状態、と
いうことです(ちなみに心理学の専門用語では、この状態を「心理的安全性(psychologicalsafety)が保たれた状態」と呼ぶそうです)。

●そこで同プロジェクトチームでは、2014年後半に当時の社員5万1000人の中から、チーム・リーダー格の有志を募って、彼らにプロジェクト・アリストテレスの主旨や調査結果を伝え、その上で彼らに対し、自らのチーム内に「心理的安全性」を育むための具体策を考えるよう促しました。

●そうしたチーム・リーダーの一人に、ある日系アメリカ人の男性がいました。彼を中心に結成されたチームはそれまでなかなか生産性が上がらず、彼もその事に悩んでいたそうです。そこで彼はプロジェクトチームから手渡された調査票を使って、チームメイトへのアンケート調査を実施しました。調査票には、「社内におけるチームの役割や目的」、あるいは「自分たちの仕事が会社に与えるインパクト」などを、どこまで理解しているかを評価する項目が並んでいましたが、これらの点について彼のチームメイトたちが下した自己評価は、いずれも極めて低かったそうです。

●これに衝撃を受けたリーダーはチームの全員を集めて、インフォーマルなミーティングを開きました。そこで彼は「これから君たちの知らないことを打ち明けよう」と断った上で、自身がスピードは遅いが転移性の癌に冒されていることを告白したそうです。しばらく沈黙が続いた後、チームメイトの一人が立ちあがって自分の健康状態を打ち明けました。そこから堰を切ったように、チームのメンバー一人ひとりが自らのプライベートな事柄を語り始め、それが終わるころには、自然に今回のアンケート結果についての議論(つまりチーム内のモラルを高めて、生産性を高めるための議論)へと移行していたといいます。

●今回、プロジェクト・アリストテレスの結果から浮かび上がってきた新たな問題は、「個々の人間が仕事とプライベートの顔を使い分けることの是非」でした。もちろん公私混同は決して良い事ではないかもしれませんが、ここで言っているのはそういう意味ではなく、同じ一人の人間が会社では「本来の自分」を押し殺して、「仕事用の別の人格」を作り出すこと、に対する是非、という視点です。多くの人にとって、仕事は人生の時間の大半を占めるもの。そこで仮面を被って生きねばならないとすれば、それはあまり幸せな人生とは言えないかもしれません。社員一人ひとりが会社で本来の自分を曝け出すことができること、そして、それを受け入れるための「心理的安全性」、つまり他者への心遣いや共感、理解力を醸成することが、間接的にではあるが、チームの生産性を高めることにつながる。これがプロジェクト・アリストテレスから導き出された結論だったそうです。

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如何でしたでしょうか?

私自身、色々感じるところがある内容
でしたが、

今日は、私からのコメントは控えさせて
いただきますので、

是非、皆様、思い思いに何かを

“感じ取って”

いただければ嬉しく思います^^

やはり、有意義な情報は

“刺激”

“学び”

になりますね。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、東京都心で打合せ&デスクワークです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。