[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1445]

介護保険事業を営む皆様は、本当は“何業”なのか?~頭の体操~

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「東京都中野区と葛飾区は来年度から、

認知症が原因となった事故の損害賠償責任を
補償する制度をそれぞれ導入する」

・・・・

神戸市(兵庫県)、大和市(神奈川県)に次ぐ
この動き、

とても興味深いですね。

関心をお持ちの皆様は下記をご確認くださいませ。

https://kaigonews.joint-kaigo.com/article-10/pg353.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■介護保険事業を営む皆様は、本当は“何業”なのか?〜頭の体操〜
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●「メガネを“目を保護するもの”“見えづらいものをよりよく見えるようにするもの”等々、
再定義し直すことでブルーカラーカットメガネ等の画期的な商品を生み出し、従来の延長
線上ではない飛躍を生み出すことに成功した」そんな視点をご紹介させていただいた、昨日
のメルマガ。

●「では、私たち介護業界は、自社をどのように定義して(位置づけて)、今後も存続・発
展を目指していけばよいのだろうか?」今日は是非、この点につきまして、私がセミナーで
お伝えさせていただいている内容を僭越ながら共有させていただきたく思います。以下、私
がセミナーでお話させていただいている内容の要約についてです。

●「『我々は介護保険事業を営んでおり、自社の盛衰は介護保険の動向に依り決定される』
図らずとも、そのような思考に囚われてしまっている経営者様も多くいらっしゃるのでは
ないでしょうか?でも、果たして本当にそうなのだろうか?日々、全国多数の介護経営者と
お話する機会が多い私ですが、そのような疑問を感じざるを得ない、というのが正直なとこ
ろです」

●「私が思うに、皆さんは本当は、『(介護保険を活用した)介護事業』なのではないでしょ
うか?即ち、介護保険はあくまで“手段”に過ぎず、皆様が提供したいサービスはあくまで
“介護”サービスであり、“介護保険”サービスに限定されるものではない、と。言葉にす
れば大したことのない違いに聞こえるかもしれませんが、両者には天と地ほどの差があり
ます」

●「或いは、“介護事業”ですらない、という方も中にはいらっしゃるように思います。介
護保険を活用しつつも、皆様が本当にやりたいことは、例えば“高齢者の安心・安全な暮ら
しを支える”ことかもしれませんし、法人によっては、“高齢者の豊かな人生を創造する”
という気概のもと、新たなサービスに取り組まれているところもあるでしょう。このような
法人の活動は明らかに、“介護”という領域を超越しています」

●「いや、場合によっては“高齢者”という枠を超えて、高齢者だけではない、“地域(社
会)を支える”という視座をお持ちになって日々、活動されている方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか・・・・さて、今、お伝えさせていただいたのはあくまで私の肌感覚・実感に基
づいた、一つの“定義”に過ぎません」

●「自社をどう定義付け(位置付け)、どのような領域で事業活動を展開していくのか?そ
れにより、自社の未来に対する視界は大きくもなり、小さくもなります。“熱を伴った視点
(志)”と“クールな視点(分析)”を両立させつつ、経営者がどのような定義を主体的に“選
択”していくのか?それにより、法人の未来は大きく変わることは間違いないでしょ
う」・・・・

●さて、上記内容、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?釈迦に説法であった
ならば誠に恐縮ですが、それでも、少しでも心に引っ掛かりを感じていただけた方は、一度、
時間を取り、自身の思考を深めてみていただいても悪くないかもしれません。繰り返しにな
りますが、何か新たな定義が見つかったら是非、私にも共有下さいませ^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、名古屋市内にて、

“東海ケアビジネス研究会”

を開催。

終了後、一旦、東京へ戻ります。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。