[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1359]

「なるほど、確かにそのような捉え方もあるなぁ」と思いました。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「介護離職に伴う経済全体の付加価値損失は
約6500億円」

・・・・・・

かなり衝撃的な数値ですよね。

ご関心をお持ちの皆様は、下記をご確認くださいませ。

2050年までの経済社会の 構造変化と政策課題について

http://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/2050_keizai/pdf/001_04_00.pdf

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■「なるほど、確かにそのような捉え方もあるなぁ」と思いました。
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●先日、関西地区の介護経営者(A社長)と今後の経営について意見交換させていただいた
時の事。非常に興味深いA社長の考えをうかがう機会に恵まれ、「なるほど、確かにそのよ
うな理解の仕方もあるな」とあらためて気付きを得た次第です。

●A社長からうかがったこの発想、ひょっとすると私同様、何か気付きを感じていただける
方も中にはいらっしゃるかもしれない?という想いのもと、今日は是非、A社長のお話のポ
イント・概要を皆様にも共有させていただきたく思います。以下、A社長の言葉です。

●「介護事業の経営に携わって約10年が経ちますが、最近、ある想い、と言いますか、危
機感が強くなってきています。それは、“私たちの仕事は、国の下請けのような位置づけな
のではないか?”という感覚です」

●「国が定めたビジネスフォーマットに則り、加算を追いかけ、国が求める品質のサービス
を創出すべく、懸命に努力する。勿論、これはこれで悪い訳ではないとは思いますし、“下
請け”的位置づけだからと言ってダメな訳では決してありませんが、ただ、この立場におい
てはどうしても親会社(A社長の考えで言えば“行政”ですね)の意向が強く、それに従わ
ざるを得なくなってしまう」

●「しかも、親会社が徹底的に顧客志向を貫いていてくれているのであれば、我々も親会社
と一心同体となり、純粋に顧客志向に基づいて経営を進めていくことも出来ます。しかし、
介護保険の持続可能性を意識せざるを得ない現在の環境下においては、どうしても親会社
(=国)と私たちの間では物事の優先順位にギャップが生まれてしまう。これはもう、どう
しようもないことですよね」

●「そんな中、自社の経営は自社でしっかりと確立していかなければならない。となると、
何とか頑張って、介護保険事業だけに強依存しない経営構造をつくっていくしかないこと
は明らかです。うちとしては何とか、2025年までに介護保険事業売上とそれ以外の一般事
業の売上の比率を5:5ぐらいにまで持っていきたいと考えています。今いる職員の雇用を守
っていく為にも、最近、今まで以上に強くそう思うようになってきているんですよ」・・・・

●さて、上記A社長の発言内容、皆様はどのようにお感じになられましたでしょうか?
「100%賛成、とまでは言えないが、でも、一定部分、同意できるところがある」少しでも
心に引っ掛かりを感じていただけた方は、一度、時間を取り、自社の経営と対照させてみて
も悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日も、東京都心でデスクワーク&打ち合わせが
続きます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。