[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1340]

「若干小難しく聞こえるかもしれないけれど、大切な話だなぁ」と思いました。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

“全ての商品に貸与価格の上限額が設定される”

“商品の貸与価格の全国平均額を利用者に説明する
ことが専門相談員に義務付けられる”

等々、

幾つかの大きな(?)変更が来月より実施されることに
なっている福祉用具貸与。

それらの開始に向けて、

テクノエイド協会が事業者向けのQ&Aを公表
しているようです(厚労省確認済)。

既にお目通しの方が多いかと思いますが、

もし未だな方は是非、下記をご確認下さいませ。

https://headlines.joint-kaigo.com/article-8/pg1074.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■「若干小難しく聞こえるかもしれないけれど、大切な話だなぁ」と思いました。
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●先日、九州地区の異業種経営者(A社長)が東京に出てこられたとのことで1年ぶりにお
会いし、意見交換させていただいた時の事。お酒を酌み交わしながら久しぶりに議論を行っ
たのですが、意見をぶつけ合う中で、「この話、とても大切だよなぁ」と我ながら感じた、
あるテーマがありました。

●このテーマ、恐らく私同様、あらためて“気付き”或いは重要性を再認識していただける
方も中にはいらっしゃるかもしれない?という想いのもと、本日は皆様にもA社長と意見
交換させていただいた“あるテーマ”に関する内容を是非、共有させていただきたく思いま
す。“戦略”と“組織”に関係する議論についてです。

●「組織は戦略に従う」・・・経営学の世界的権威、アルフレッド・チャンドラー氏の言葉で
す。同氏はアメリカの成長企業4社の組織改革の事実を基に1962年、上記コンセプトを
“Strategy and Structure”という本の中で提唱されました。その後、マネジメントの権威
であるドラッカー博士もチャンドラー氏の考え方に賛意を示すとともに、

●次のような言葉を自著“マネジメント”の中で紡がれています「組織構造は組織が目的を
達成するための手段である。組織構造に取り組むには目的と戦略から入らなければならな
い。これこそ組織構造についてのもっとも実りある洞察である」

●他方、マトリクス理論等で有名な、同じく経営学者であるイゴール・アンゾフ博士は1979
年、チャンドラー博士の理論を十二分に理解した上で、次のようなユニークなコンセプトを
提唱されました・・・・「戦略は組織に従う」。

●「組織は戦略に従う」「戦略は組織に従う」・・・・言葉だけを並べれば互いに相反する、真
逆の意味の言葉の様に映るかもしれませんが、双方の言葉で使われている“組織”という言
葉の意味が異なっている、ということは恐らく、既に多くの皆様はお分かり(orお気づき)
のことかと思います。

●前者で使われている言葉における“組織”とは、主に組織の“構造”を示す意味だと言わ
れており、これは、前述のドラッカー氏の説明からも明らかです。一方、後者で使われてい
る“組織”の意味は、組織“能力”という意味で使われており、その意味の違いにおいて、
両社のコンセプトが併存する、というのが一般的な考え方となっているようなのですが、

●中には前者の言葉に含まれる“組織”という言葉には、組織“構造”だけでなく組織“能力”
の両方の意味が込められている、という考え方もあり(≒戦略・目的を定めないと、組織能
力を伸ばすためのベクトル・方向性が定まらない)、そうなると、チャンドラー氏とアンゾ
フ氏の提唱はぶつかり合ってしまうことになる。

●もしそのような解釈を行った場合、さて、では、どちらが正しいの?という議論に対し、
前述A社長は次のように分かりやすく解説をして下さった次第です(&大変手前味噌ながら、
私とほぼ同じ解釈でした^^)。。。。。

●と、この後、A社長からいただいたコメントを続けさせていただきたく思いますが、せっ
かくの思考の機会でもありますので^^、続きは明日のメルマガにてご紹介させていただき
たく思います。「組織は戦略に従う」「戦略は組織に従う」・・・・少しでも関心をお持ちいた
だいた皆様は是非、ご自身なりに思考を深めていただいても有意義かもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、東京都心でデスクワーク&打ち合わせが
続きます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。