[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1331]

「確かにその通りだよなぁ」と感じました~東海地区・A社長とのやりとりから~

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「2016年度の社会保障給付費が過去最高の

“116兆9027億円”

になった」

・・・・・・

先月末に発表された、

国立社会保障・人口問題研究所による数値です。

内訳を見ると、

“年金が54兆3770億円(構成比46.5%)”

“医療が38兆3965億円(同32.8%)”

“介護が9兆6045億円(同8.2%)”

絶対数値だけを見つめて

“高い”

“低い”

と議論するのはナンセンスかと思いますが、

それでも色々感じる数値だなぁ、

とあらためて思った次第です。

皆さんはどう思われますか???

※詳細資料「社会保障費用統計(平成28年度)」はこちら

http://www.ipss.go.jp/ss-cost/j/fsss-h28/fsss_h28.asp

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■「確かにその通りだよなぁ」と感じました~東海地区・A社長とのやりとりから〜
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●先日、東海地区の介護経営者(A社長)と組織づくりについて意見交換させていただいた
時の事。他業界で経営経験を長らく積まれた、いわゆる“異業種参入組”の方なのですが、
恐らく様々なご苦労がおありだったのでしょう(苦笑)、非常に含蓄のある言葉が会話の中
からポンポン飛び出してきて、数多くの“学び”“気付き”をいただく機会がありました。

●中でも「なるほど、確かにその通りだよなぁ」と感じたのは、「利益が出ていたり等、何
とか会社がまわっている時には問題が見えなくなってしまう」という言葉。その言葉をうか
がった私が妙に何度も頷くのをご覧になられていたせいか、その後、A社長はその言葉につ
いて更に分かりやすく言葉を紡いでくださいました(以下、A社長の発言より抜粋)。

●「恐らく自分の性格のせいだと思うんですけど(苦笑)、利益が出ている時ってなんだか
んだ言っても、どうしても意識が“甘く”なっちゃうんですよね。社内の問題に気付きつつ
も、“まぁ、いずれやろう”と問題を先送りしてしまったり、或いはもっと悪い場合には。
気付いているのに気づかない“ふり”をしてしまったり」

●「一方、これもまた自分の能力のせいなのかもしれませんが、長年経営をしていると、ず
ーっと順風満帆で利益が出続ける、なんて、そうそうないじゃないですか。加えて、書面上
で利益は出ていても税金その他の支払等を考えれば、実際会社には営業利益の半分前後し
か残らない。でも、赤字の時って、そのままダイレクトにキャッシュを食っていくので、数
年かけて蓄積した利益なんてあっという間に吹き飛んでしまいますよね」

●「で、そうなった時に“やばい、なんとかしなきゃ”と思い、手を打ち始めようとしたと
ころで手持ちのキャッシュが少なくなっている訳ですから、有効・有益な改善策や手を打つ
ことが難しくなってしまうこともある。だから、利益が上がっている時にこそ危機意識を通
常以上に強く持ち、」

●「特に、“直ぐの成果は見えづらいけど、しっかり手を打つことで未来を確たるものにし
ていける領域”にしっかりと着手していく必要があることを私は実体験から学びました。そ
して、僕にとってはそれが“組織づくり”“人づくり”なんです。ここにしっかり手を打た
ないと、環境変化に適応していくことすら出来ないですからね」・・・・

●さて、上記A社長の言葉、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか? 少しでも
共感、或いは心に引っ掛かりを感じていただけた方は、一度、時間を取り、今後の自社の経
営に対する“示唆”として思考を深めてみても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、大阪にて

“関西ケアビジネス研究会”

を開催します。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。