[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1329]

記憶力に脱帽すると共に、心からの感謝を覚えました^^

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

台風第21号、

本日、四国や近畿、東海に接近・上陸する
ようですね。

昨日からの連続となりますが、

当該地域の皆様は事前準備等含め、

くれぐれもお気を付けくださいませ。

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■記憶力に脱帽すると共に、心からの感謝を覚えました^^
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●昨日のメルマガでご紹介させていただいた、居酒屋“薄利多賣半兵ヱ”の記事。その後、
九州地区の介護経営者様(A社長)より、「うまく言葉では表現できませんが、以前の原田
さんのメルマガの“三島海雲”氏の話が何故か頭に浮かんできました」という、とても嬉し
いコメントをいただく機会がありました。

●調べてみたところ、A社長がおっしゃる“三島海雲”氏について触れさせていただいたメ
ルマガを配信したのは、なんと、2013年6月28日。5年以上前のメルマガを記憶に留めて
いただいていることに心からの驚きと、心からの感謝を覚えた次第です。

●と、いうことで、その当時に比べると、本メルマガの読者数も(とてもありがたいことに)
4千名以上増えていることを含め、本日は是非、A社長に思い出していただいた当時のメル
マガの抜粋版を皆様にも共有させていただきたく思います。以下、三島海雲氏のエピソード
についてです。

●「皆さんは、“三島海雲”という企業家をご存知でしょうか?名前自体はあまり世に知ら
れていないかもしれませんが、彼が開発した飲み物は、恐らく誰もが知っているはずです。
それは、国民的乳酸菌飲料“カルピス”。子供の頃、お世話になった方も多いのではないで
しょうか(私は今でも大好きですが^^)」

●「三島氏は1917年にラクトー株式会社(現カルピス)を設立。1919年からカルピスの
販売を開始し、1922年、今でも有名なキャッチフレーズ「初恋の味」という言葉を用いて
一気に拡販を図ろうとします。しかし、その1年後に、予想もし得ない事態が発生します。
それは、皆さんもご存知、“関東大震災”です」

●「1923年(大正12年)9月1日、関東地方を襲った大地震は、家屋全壊13万戸、死者
10万人の被害を出し、ことに東京の下町一帯は火災により一面、焼け野原と化しました。
その時、三島氏は渋谷・恵比寿のカルピス本社でこの大地震を経験したのですが、運のいい
ことに、この一帯はほとんど被害を被むりませんでした」

●「だが、東京の大半は見るも無残な状態。水道が止まって飲み水もままならない。至ると
ころに避難民が溢れていました。飲料水の不足を放っておくと、地震、火事の不幸に続いて
もっと恐ろしい疫病が蔓延しかねない。幸いカルピス本社の山手方面では水道の損傷が少
なく水が出ていました」

●「そこで三島氏は、自分で出来ることは何かを考え、水を配ることを決断。しかも、せっ
かく水を配るのであれば、氷とカルピスを入れて美味しく配って差し上げようと考えまし
た。彼は、金庫のあり金2,000円を全部使い、トラック4台を調達し、翌日の9月2日に
東京中に配って回ったそうです」

●「この行動力には目を見張るものがあり、彼の動きは被災した方々の中で大きな反響を呼
びました。ところが、この三島氏の行動に対し、一部の新聞は、“広告といえども感心であ
る”といった主旨の記事を掲載したのです。三島氏は後日、この時の自らの行動、及び、こ
の新聞記事について、次のように述べています」

●「「私はカルピスを配ったら広告になるなどという気持ちは微塵もなかった。困った人達
を助けたいという、全く純真な、人間としての衝動からだけで動いた。しかしそれが新聞の
言うように広告として効果を上げたとしたら、行動に対する天の報酬であったと言うべき
であろう。われわれの真心から出た、言わば本能的な行動が、結果として企業にプラスに働
いたのである」」

●「この活動により、カルピスは広く知られることになった訳ですが、その後、震災から20
年経ってから某省の高官が、三島氏に向かってこのように言ったそうです。「私はカルピス
のことなら、喜んでどんなことでも協力いたしましょう。震災の時に、上野でもらった一杯
のカルピスのうまさが忘れられないからです」」・・・・

●さて、上記内容、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?ちなみに当時の私は
上記内容の後段に次のような言葉を続けています(最近は皆様個々が感じられる事を尊重
したいため、あまり“まとめ”のような言葉を紡ぐことは控えているのですが、たまにはい
いかも、ということで、本日は当時のコメントまでご紹介させていただきます)。私のコメ
ントを叩きとして活用しつつ、皆様、想い想いに何かを“感じて”いただければ嬉しく思う
次第です。

●「“ギブ アンド テイク”という言葉があります。何かが欲しいのなら、 ただ一方的に
欲しい、欲しい、ではなく、先ず、誰かに何かを与える努力をすべきだ、という意味ですね。
“テイク アンド テイク”の発想で、人からもらう(or奪う?)ことしか考えていない企
業も多い中(笑)、先ず、先に与えよう、という発想は、とても重要なことだと思います」

●「しかし、今日の事例にせよ、以前にお話した1980年代のメルク社にせよ、“ギブ ア
ンド テイク”の発想で活動したのか、と言われると、それも少し違う気もします。どちら
かというと、“ギブ アンド ギブン”与えて、与えられる、という言葉の方がしっくりく
ると思いませんか?」

●「顧客との関係、職員との関係、取引先との関係、様々な関係に対し、私たち企業経営者
やリーダーは、どのような姿勢で臨むのか。過去の偉人達の事例は、私たちに色々な示唆を
投げかけてくれているのかもしれませんね」・・・・

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、岐阜県・多治見市内でセミナー開催予定
でしたが、

台風の影響で急きょ、中止。

よって、名古屋市内でデスクワークを行います。
(東海地区の皆様、今日はフリーですので必要であれば
是非、お声掛け下さい。お会いする事も可能です。まぁ、
台風なので止めておいた方がいいとは思いますが^^)

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。