[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1224]

時間とお金を使う際の判断基準~自称“中小企業の親父”経営者の言葉より~。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

最近、1号・2号の介護保険料の話題がニュース等で
よく採り上げられていますね。

現役世代が加入する企業の健康保険組合では、

全国の約1400組合のうち3割が2018年度に保険料率を
引き上げ。

第1号保険料に関しては、

18~20年度の基準月額を15~17年度より引き上げた自治体は
全体の8割にものぼるそうです。

(全国最低金額は3,000円、最高金額は9,800円とのこと)

止むを得ない事とは言え、

事業者としても頭に置いておいた方がいい数字かもしれませんね。
(特に自らの保険者の上昇率はおさえておくべき)

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
■■
■■時間とお金を使う際の判断基準~自称“中小企業の親父”経営者の言葉より~。
■■
────────────────────────────────────────

●先日、関西地区の介護経営者(A社長)と経営者としてのスタンスや立ち振る舞いについ
て意見交換させていただいた時の事。経験豊富なA社長の話をうかがう中、「なるほど、と
ても分かりやすく、興味深い考え方だな」と感じたポイントがありました。今日は是非、A
社長からうかがった内容を皆様にも共有させていただきたく思います。「時間や経費を費や
す場合の判断基準」についてです。

●中小企業のオーナーであれば、時間の使い方は勿論、会社経費を使用するか否かについて
も恐らくご自身で決定出来る方が大多数でしょう。そして、それらの権限のもと、中には“公
私混同”と捉えられかねないような時間やお金の使い方をされている経営者も実際にいら
っしゃるかと思います(皆様云々ではなく、あくまで一般論としての話です。私が見てきた
事を含め^^)。

●A社長も中小企業のオーナーとして、ご自身の時間や経費の活用方法に関しては全権限
をお持ちになられている訳ですが、それらを活用する上において、彼の中には次のような明
確な判断基準がある、とのことでした。それは、「このお金を使うことで、社員との信頼関
係が薄れる・崩れることがないかどうか」というもの。A社長からうかがった言葉を続けま
す。

●「うちのような小さな零細企業にとっては、社員と会社の信頼関係、即ち、社員と私(経
営者)との信頼関係が強固であることが何よりの命綱である、と言っても過言ではありませ
ん。そして、往々にしてそれらを揺るがす発端となるのが、発する言葉よりも何よりも、経
営者である私自身の実際の行動、中でも“時間とお金の使い方”だと思っているんです」

●「だから私は自らの時間やお金の使い方を決める際、“この使い方をしたことを社員が知
った場合、私との信頼関係が揺るがないか”“社員に堂々と話せるか”という視点で判断す
るようにしています。白・黒が誰の目にも明らかな場合は別にして、特にグレーゾーン的な
領域の場合、私はそんな風に考えるようにしているんです」

●「そんなことを以前、同じ地域のとある経営者に話をしたら、特にお金の使い方について、
彼からは次のような意見をもらいました“理屈としてはよう分かるけど、そんなことをした
ら利益が残る=払う税金が増えてしまうやないですか”」・・・・

●確かにその通りなのですが、私にとっては“社員との信頼関係”の方がよっぽど大切です
し、それが崩れるリスクを冒す事に比べれば、税金なんて安いもんですよ。それにそもそも、
私たちの事業の売上の大半は他の企業と違って“公費”でもありますしねぇ(苦笑)」・・・・・・
(そもそも税金を払うのは当然、というような向きの話はここでは置いておきますね^^)

●さて、上記A社長の言葉、何か皆様の中で“気付き”につながるものがございましたで
しょうか?少しでも心に引っ掛かりを感じられた方は一度、「はて、自らの判断基準はどこ
にあるだろう?」と自問自答してみても悪くないかもしれませんね。

────────────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は東京都内で打合せ&デスクワーク。

夕方から関西へ移動し、

夜は兵庫・西宮にて仕事の打合せを兼ねた
会食です。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。