[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1195]

事業成功の秘訣の一つなのかもしれません~ある経営者の言葉に学ぶ~。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

「かむ力が弱くなった高齢者に無理なくバランスの良い
栄養素を摂取してもらいたい」

そんな想いから大阪の介護の現場で、

野菜を使ったおやつの開発が始まっているそうですね。

自治体と管理栄養士、飲食店がタッグを組み、

地場野菜の活用を通じて農業活性化も狙うとのこと。

関心をお持ちの皆様は是非、下記記事をご参照下さいませ。

地元野菜で「介護おやつ」 「かむ力」弱い高齢者へ
大阪で試食会

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201803/CK2018031302000137.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■事業成功の秘訣の一つなのかもしれません~ある経営者の言葉に学ぶ~。
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●先日、関東某地区の介護経営者(A社長・30代前半)と今後の経営について意見交換さ
せていただいた時の事。話の流れからとある経営者の言葉を思い出し、A社長に考察含めお
伝えさせていただいたところ、「今の私にとても大切な視点かもしれません。あらためて頭
の中を整理してみます」という、とても嬉しい言葉をいただくことが出来ました。

●A社長にお伝えさせていただいたこの言葉、ひょっとすると他の皆様にも気付きをご提
供出来るかもしれない?との想いのもと、今日は是非、皆様にもご紹介させていただきたい
と思います。元グッドウィル・グループ経営者、折口雅博氏の本「「プロ経営者」の条件」
という本からの抜粋についてです(ちなみに元コムスン経営者として我々の業界をかなり
揺るがせた方ですが、様々な意味で経営者として学びになる部分をお持ちの方だと個人的
には思っています^^)。

●「ある事業が成功するかどうか、それはボーリングにたとえれば、ストライクを取ること
だと私は思っております。ストライクを取るためには、センターピン、つまり一番真ん中の
ピンを外してはなりません。センターピンに当たらない限り、ストライクは取れないのです」

●「センターピンを外さなければ、かなりの高確率で成功します。問題は、その見極め方で
す。では、ディスコにとってのセンターピンとは何か。・・・・“いつも大勢の人がいて、毎日
盛り上がっていること”、すなわち「常に満員であること」これこそディスコのセンターピ
ンなのです」・・・・(以上、抜粋終了)

●ご存知の方も多いと思いますが、折口氏はグッドウィル・グループに参画する以前、まだ
日商岩井(現・双日)のサラリーマンだった頃に伝説のディスコ“ジュリアナ東京”、その
後、同じく大繁盛となった“ヴェルファーレ”というディスコの起ち上げにも成功されてい
ます。

●その成功の秘訣の大きな一つとして上記「センターピンを倒す」という考え方があり、
同氏は特に客足が遠のく平日等は入場無料券を配布し、“平日、休日に関わらず常に満員”
という状態を維持し続け、それらが事業上の善循環をつくっていったそうです。。。。。

●上記をお読みになられて、「実力がないのに外側だけ大きく見せたって、いつか破綻する
だけじゃないか?」「この考え方こそ、コムスンを倒産に追い込んだ真因なんじゃないか?」
という、どちらかというと否定的な感覚をお持ちになられた方も中にはいらっしゃるかも
しれません。

●確かにそうかもしれない、と同意出来るところはありますが、然しながらそれは、センタ
ーピンを倒すための“プロセス”の問題であって、“センターピンを設定し、その実現に集
中する”というコンセプト自体は決して間違っていないのではないかな、その事と“プロセ
ス”の失敗とは分けて考えるべきではないかな、と個人的には思う次第です(これって時代
を問わず。様々な企業に当てはまることかもしれませんね)。

●さて、翻ってのご質問です。皆様の事業における“センターピン”とは一体何でしょう?
また、その“センターピン”を獲得するために、皆様はどのような(適切な)プロセスを描
いていらっしゃいますでしょうか?新たな年度の開始を直近に控える今、あらためてそん
な視点で自社のあり方を見つめ直しても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日の午前中は東京でデスクワーク。

午後は東京で

“関東ケアビジネス研究会”

を開催します。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。