[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1170]

使う言葉に要注意(経営者は特に)。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

西日本地区から日本海沿いにかけての寒波、

凄まじいものがありますね。
(私も今週は西日本にいますがホントに寒い、、、、)

特に寒さや雪に不慣れな地域の皆様は大変かと思います。

送迎やご利用者・職員の体調管理等、注意すべき事が
てんこ盛りかと存じますが、

皆様、くれぐれもお気を付け下さいませ。

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■使う言葉に要注意(経営者は特に)。
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●先日、首都圏の介護経営者(A社長)と組織づくりについて意見交換させていただいた時
の事。大変素晴らしいお話をお聞きしながらも、一方でとある矛盾を感じ、言葉にすると怒
られるかもしれないな、、、と思いながらもその点をご指摘させていただいたところ、「原田
さん、相変わらずニコニコしながら手厳しい事を言うね(苦笑)。でも、言われてみれば確
かにその通りかもしれない。もっと繊細に意識しなきゃダメかもしれないね」という、とて
も謙虚かつ正直な反応をいただくことが出来ました(ここがA社長の凄いところであり、私
自身、尊敬するところなのですが^^)

●このお話、ひょっとするとA社長と同様、“気付き”を感じていただける方も中にはいら
っしゃるかもしれない?という想いのもと、本日は是非、私がご指摘させていただいた内容
の概要を皆様にも共有させていただきたく思います。表題の通り、「使う言葉に要注意(経
営者は特に)」という話についてです。

●「これからは職員に対し、心底“財産”として向き合える会社だけが生き残る時代」A社
長の最近の口癖です。「どんなに口先で上手に繕ったとしても、実質的に職員を人材、即ち、
“材料”として扱う会社には今後、未来はないだろう。我々は今こそ、根本から人に対する向
き合い方を見つめ直し、その向き合い方に呼応する形でゼロベースからマネジメントを組み
立て直さなければいけない」

●上記を含め、正にその通り、と感銘を受けるようなお話を語って下さるA社長ですが、時折、
それらの考えと明らかに矛盾するような言葉がチラホラと出てくることに私自身、違和感を感
じた次第です。

●例えば、女性や障がい者をもっと積極的に“活用”していこう、という言葉。「一人ひと
りの個性や可能性を見出し、尊重し、能力が最大限に発揮されるような環境を整える」とい
う考え方に基づいて経営を行う組織として、“活用”という言葉はおよそ相応しいものであ
る様には感じられません。

●更にもう一つ、例を挙げるとするならば、“補充”という言葉も然りです。「人を“補充”
する」という言葉は、“人財”というコンセプトを打ち出す法人として明らかに不適切であ
る事は、誰にでもご理解いただけるのではないでしょうか。

●誤解がないように申し上げておきますが、私はA社長がきれいごと・建前として“人財”
という考え方を打ち出している、などとは決して思っておりませんし、事実、そうではない、
ということは自信を持って断言できます。ただ、大切な改革を推進しようとされている中で、
“イージーミス”とも呼べるようなレベルの言葉に足を引っ張られてしまっては、せっかく
の努力の邪魔をしかねない、ということをお伝えしたく、敢えて指摘をさせていただいた
次第です。

●「神は細部に宿る」・・・・さて、上記内容、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?
A社長同様、少しでも“ドキッ”と感じられた方は一度、自身の発する言葉に一貫性・統一性がキ
チンと伴っているか、点検してみても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、広島市内にて

“中四国ケアビジネス研究会”

を開催。

広島市内からは勿論、

山陰地区やら南四国地域からもご参加を
いただきます。

終了後は明日の仕事場所、奈良県への移動です。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。