[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1157]

とある組織活性化手法について意見交換を行いました。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

厚労省は17日、

終末期の治療方針を選択するプロセスなどを整理した
ガイドラインの改定案を有識者会議に提示しましたね。

パブリックコメントの手続きを経て、

3月には正式に決定されるとのこと。

あくまでも現段階での情報ですが。関心をお持ちの皆様は是非、

目を通されておくことをおススメする次第です。

第4回 人生の最終段階における医療の普及・啓発の
在り方に関する検討会資料はこちら

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000191281.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■とある組織活性化手法について意見交換を行いました。
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●先日、北関東地区の介護経営者(A社長)と業績マネジメントを通じた組織活性化策につ
いて意見交換させていただいた時の事。「業績を全職員に開示することを通じて(会社に対
する)職員の関心を高め、それらを通じて組織活性を実現したいと思っているのですが、な
かなかうまく行かなくて、、、」という悩みをお聞きする機会がありました。

●この「業績を全職員に開示することを通じて職員の関心を高め、それらを通じて組織活性
を実現」する方法論、一般的には“オープンブックマネジメント(=企業の会計帳簿や財務
諸表(=ブック)をオープンにする)”と言われています(既にご存知の方も多いかと思い
ますが)。とてもパワフルな手法として知られている同コンセプトですが、一方、この手法
を実践するためには幾つかのポイントをおさえる事も必要です。

●そのような前提のもと、A社長にそのポイントをチェックリスト的にお伝えさせていた
だいたところ、「抜けている点が幾つかありました。早速、付加を検討してみたいと思いま
す」という、とても嬉しい反応をいただくことが出来ました。今日は是非、A社長にお伝え
させていただいた内容を皆様にも共有させていただきたく思います。「オープンブックマネ
ジメントを成功させる4つのポイント」についてです。

●先ず第1のポイント、それは何といっても“徹底した情報公開”換言すれば“隠され感
(そんな日本語があるかどうか分かりませんが^^)のない情報公開”、という視点です。「何
だかごまかされているな、、、」という感覚は、客観的に見る立場の方は案外敏感に、かつ、
容易に感じ取るもの。ブラックボックスをつくったままでの情報公開は決してうまくいく
はずがない、ということは、皆様誰もが納得されるところだと思います。

●かといって「では、管理側の経費、極論すれば経営者の給与まで全てオープンにしなけれ
ばならないのか?」というご指摘については正直、“微妙なところ”だと思います。理屈か
ら考えれば当然、それが好ましい、となる訳ですが、どこまでの情報をどのレベルで開示す
るか、については法人としての確たる“意志”を持って決定すべき、というのが私個人の考
えです(要は、“隠され感”がなければ構わない訳ですから)。

●次に、第2のポイントは、“公開した数字の意味をしっかり説明することで、職員のビジ
ネスリテラシーを高める努力を行う”という視点。一つ一つの経費や科目の意味を理解し、
全体像が見えてくれば、職員の(数字を通じた会社全体に対する)関心は格段に高まってく
るものと思われます。

●そして、第3のポイントは、“業績向上へ自ら具体的に関われるよう、現場への権限委譲
を促進させる”という視点。自らの意志で物事を具体的に動かせる、という環境を少しでも
多く創り出す事が出来れば、職員の主体性は自然と高まってくるであろうことは容易に想
像がつくのではないか、と思う次第です。

●最後、第4のポイントは、公正な“成果報酬(分配ルール)”を明示する、という視点です。
自ら主体的に関わることが出来る範囲や機会が増え、そこで成果を出せさえすれば自らにも
メリットが提供される、となれば、主体性にますます拍車がかかってくることは至極自然な
流れではないでしょうか?(ちなみに“メリット”にも金銭、非金銭、様々なものがあろうか
と思います)・・・・

●さて、上記視点、皆様は如何思われましたでしょうか?決して思い付き(?)でやるべき
方法論ではないかも知れませんが^^、経営としての確たる意志、そして、周到な準備のも
とに始めれば、相応の成果は期待できる可能性が高いと思われます(ちなみに私自身もずっ
とこの方法を活用してきました)。いよいよ今まで以上に“現場力”が求められる時代に差
し掛かる中、もし少しでも興味を覚えていただいた方は一度、自社での導入・運用について
検討を始められても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、静岡市内にてセミナー講師を担当。

その後、主催団体である静岡市介護保険事業者連絡
協議会会員様との懇親会を経て、

終了後、東京へ戻ります。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。