[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1111]

「自社の想いを言語化したい」とお考えの皆様へ

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

“平成29年度介護事業経営実態調査結果”

が開示されましたね。

平均利益率は3.3%で、一昨年より0.5%ダウン。

訪問介護は4.8%、通所介護は4.9%の利益率の中、

財務省は

「中小企業の平均(2.6%)と比べて(報酬改定の上下を)
判断すべき」

と進言している様子。

どうなるかは勿論未定ですが、

経営者としてはそれなりの仮説と対策を早めに準備しておいた
方がいいかもしれませんね。

詳細情報はこちら

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000182533.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
■■
■■「自社の想いを言語化したい」とお考えの皆様へ
■■
────────────────────────────────────────

●先日、近畿地区の介護経営者(A理事長)と意見交換させていただいた時の事。「自社の
想いや描く未来像をあらためて言語化することで、経営幹部や職員の視座を高めていきた
いんです。そのために、何か参考になる情報ってありますか?」という、かなり無茶ぶり
(笑)な質問をお受けしたことがありました。

●「う~ん、そうですねぇ、、、」と言いつつ苦笑いを浮かべていた、そんな時。まるで私に
神が降臨したかの如く(笑)、ふと、以前に私自身が大変感銘を受けた言葉をデータ保存し
ていることを思い出しました。そこで、急いでパソコンを開き、データを探し、その内容を
お伝えさせていただいたところ、「正に“ドンピシャ”の内容です。本当にありがとうござ
います」という、とても“ホッ”とする反応をいただくことが出来た次第です^^

●今日は是非、その時にお伝えした内容を皆様にも共有させていただきたく思います。貧し
い方々を救う事を目的に設立された、グラミン銀行(バングラディッシュ)の創設者である
ムハマド・ユヌス氏が掲げた「グラミン銀行の想いと未来像」についてです(以下、“ムハ
マド・ユヌス自伝(猪熊弘子訳)”より)。


【使命】
貧困なき世界をつくる(2050年までに貧困と言われる人が1人もいなくなる。貧困を博物
館へ~貧困というものを見られる場所は、唯一博物館だけとなる~
【顧客】
最も底辺部にいる25%の人々。原則的に女性(特に母親)
【成果】
最も底辺部にいる25%の人々の生活の質を向上させる
・借り手全員が貧困から抜け出すこと
・小さなビジネスを開始し、経済的に自立すること
・家族は雨をしのげる屋根のある家を持つこと
・衛生的なトイレを利用するようになること
・井戸から汲んだ水(衛生的な水)を飲むこと
・週に300タカ(約10ドル)返済できるようになること
・就学年齢に達した子供はすべて学校に通うこと
・家族全員が毎日3回の食事をすること
・定期的に健康診断を受けること

・・・・・・(以上)

●【使命】【顧客】【成果】3つの切り口から自らの想いを整理・言語化し、その結果として
瞼に浮かぶ光景にワクワクする。「私もこの視点で自身の想いを整理してみます」笑顔でそ
うおっしゃるA理事長のお顔がとても印象的でした。

●さて、この事例、皆様はどのように感じられましたでしょうか?もし少しでも心に引っ掛
かりをかんじていただけたとするならばA理事長同様、一度、時間を取って「当社の“使
命は何か”“顧客は誰か”“成果は何か”」と自問自答し、思考を深めてみてもいいかもしれ
ませんね。

────────────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一番に北九州・小倉で打合せ。

その後、大阪へ移動し、更に打合せが続きます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。