[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1053]

「変えるか、変えないか」の議論の前に問うべき、大切な事。。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

「要介護度が改善した場合には“祝い金”を支払う」

SOMPOホールディングスは傘下の介護施設の利用者を
対象に、上記内容の保険

“介護度改善応援保険 明日へのちから”

の販売を今秋から開始するようですね。

保険料は年間数千円程度になる見通しで、

保険期間は1年。

この間に要介護度が改善された場合、

保険料の約5倍の保険金が支払われることに
なるようです。

先ずは同グループを利用される方向けに開始し、

将来的には同社とは関係のない施設利用者にも
広げることも検討するとのこと。

エンドユーザーからどのような評価が為される
のか、

今後も注目したいところです。

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■「変えるか、変えないか」の議論の前に問うべき、大切な事。
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●先日、関西圏地区の介護経営者と今後の事業方針について意見交換する機会があったの
ですが、その折にふと気になる事があり、最近本で読み大変共感を覚えた、とある経営者の
フレーズをお伝えさせていただいたところ、「自身の経営者としての視座が低すぎたのかも
しれません」という、とても謙虚な言葉をいただきました。

●当然ながら、このような意見交換の場を我々の様な外部ブレインを活用して持とうとさ
れていること自体、視座が低いはずもないのですが^^、でも、それなりに気付きをご提供
出来たかもしれないな、との想いのもと、今日は、皆様にもその時の言葉をご紹介させてい
ただきます。ホームセンター事業を中核に家具・インテリア等の企画販売を行われている株
式会社ニトリホールディングスの代表取締役社長、白井 俊之氏の言葉からの抜粋です。

●2017年2月期決算を以て30期増収増益、という、脅威的とも言える業績を叩き出し続
けている株式会社ニトリホールディングス。一過性ではない強さを発揮し続ける同社の強
みは一体何なのだろう?と以前より関心を持って見ていたのですが、つい最近よんだ本の中で
「なるほど。この思考法は間違いなく同社の強みを形成する一つの重要な要因なのかもしれな
いな」と思える文章に出会いました。内容としては、次の通りです(以降、本より抜粋)。

●「現状をベースに考えると、どうしても“変えるか、変えないか”という議論になってしまう
ことが多い。そうではなく、10年後、あるいは将来このような会社になるというビジョンから
スタートすれば、“どこかで変えなければならない”という合意を得られやすい。すると、議論
のテーマは“変えるか、変えないか”ではなく、“いつ変えるか”ということになる。“どうせ変え
るのなら、早めにやった方がいい”という話になることもあります」・・・・

●“ビジョンからの逆算”、とても大事な事ですよね。と、そんなことをセミナー等で申し上
げると、「そんなこと言ったって、介護報酬の先行きが見えづらい中、どうやって未来(ビ
ジョン)を描けばいいんだ?」という意見がアンケート等を通じて返ってくる事もあります
が(このメルマガ読者の中にはそのような感想を持つ方は少ないと思いますが^^)、“法改
正への対応”と“法人の未来を描くこと”は全く別次元の話であることは明らかです。“経営者
が思い描くビジョン(未来像)によって5年後、10年後の法人の器・盛衰は自ずと決まって
くる”ことを念頭に、法改正関連の情報がどんどん出てきている今だからこそ、各々、心を切
り分けて対応すべきではないか、と感じる次第です。

●さて、皆様は、“自社のビジョン(未来像)”を明快に描けていますでしょうか?もし“ドキッ”
とする感覚を少しでも覚えた方は是非、このタイミングで今一度、考えてみても悪くないかも
しれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は札幌市内で早朝から打合せ。

午後は、

“北海道ケアビジネス研究会”

を開催します。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。